フェラーリSF-24、先代とは「別の惑星」にいたとバスール代表…F1バーレーンテストで光明
Published:
F1バーレーンテストにおける2024年型「SF-24」についてフェラーリのフレデリック・バスール代表は、タイヤのデグラデーションという面で先代モデルとは「別の惑星」にいたと感じており、懸案の課題を克服できたのではと考えている。
2023年型「SF-23」はシングルラップで優れたパフォーマンスを発揮し、22戦の中で7回のポールポジションを獲得したが、ロングディスタンスのレースではタイヤのデグに苦しみレッドブルに太刀打ちできず、優勝は僅か1回に留まった。
フェラーリはバーレーン・インターナショナル・サーキットでの3日間のテストにおける総合トップを独占する速さを残し、去年と変わらず1ラップペースが強力である事を暗に知らしめたが、同時にロングランにおいても全てのスティントで一貫したペースを刻んだ。
バスールは「一貫性とレースペースという点で、昨日の最長スティントでのデグラデーションは昨年と比べて別の惑星にあった。少なくともこの点では一歩前進できたと思う」と語った。
ただし「一貫性だけでなく、速さも求められている」として「テスト後の結論には常に、注意を払わなければならないことは分かっている」と続けた。
「昨年のテスト2日目や3日目の順位は、(実際の)週末の土曜の順位(予選)とは何の関係もなかったと思う」
「何より重要なのはチームを信頼することだ。彼らのフィードバックはポジティブで、我々は確かに素晴らしい成長を目にしてきた」
「レッドブルがまだ先を行っていると思うが、全力で取り組み続けて来週の結果を見守りたい」
SF-24についてシャルル・ルクレールは「僕らが望んでいた通りに反応している」として、その感触は去年と比べて改善していると主張した。
バスールが触れた2日目のレース・シミュレーションに関しては、そのペースが「疑わしいほど」良く、各スティントの平均ラップから単純計算すると、57周で行われるバーレーンGPでは、1周あたり平均1秒以上速いペースを以て60秒差でレッドブルを打ち負かすとの試算がある。
初戦のバーレーンでレッドブルRB20と張り合えるかどうかはさておきSF-24に関しては、適切なアップグレードがあればシーズンを通してパフォーマンスを向上させていけるだけの強固な基盤が備わっていると期待させるものがある。