ウィリアムズF1、フランク卿逝去を受けF1サウジアラビアGPで追悼カラーのFW43B
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ウィリアムズF1チームはチーム創始者のフランク・ウィリアムズ卿が先週末に79歳で亡くなった事を受け、2021年FIA-F1世界選手権第21戦サウジアラビアGPでFW43Bに追悼のメッセージを掲げる。
チームは「サー・フランクは根っからのレーサーだった。今週末は彼の栄誉と共にレースを行う。また、その並外れた人生を称えるために様々な追悼イベントを企画している」と説明した。
ビークルパフォーマンス担当のデイヴ・ロブソンはジェッダ市街地コースでの週末に向けて「悲しい事に我々は今回、ウィリアムズの家長であり代表であるフランク・ウィリアムズ卿がいない初めての週末レースを迎える事になる」と語った。
「ここ数年はサーキットに来る事も殆どなかったが、それでもガレージでは強い存在感を示していた。彼の名前を冠したマシンと共にレースをする幸運な我々に、彼の絶え間ない情熱や力強さは更なるモチベーションを与えてくれた」
「先週末を以て一つの時代が幕を閉じたが、フランクのレガシーは今後も生き続ける。我々は彼が期待するような形でレースを続ける。そして彼の記憶を胸に抱き、インスピレーションの源泉としていきたい」
「ウィリアムズ家の方々に心からのお悔やみを申し上げる。我々は今後もフランクの伝説を大切にしていくつもりだ」
ジョージ・ラッセルは「本当に辛い事だけど、チームとして彼が望んだであろう方法でレースをして彼に対する敬意を表したい」と語った。
「英国スポーツ界においてフランク卿は本当に偉大な人だった。それは彼が逆境に直面したからという事だけでなく、事故を経てなおチームが成功を収めたからだった」
「多くの人から尊敬される人物だった。彼はファクトリー全体を車椅子で移動して周っていた。彼がいる時、その部屋の中には存在感があった。彼のおかげでチームは仕事に集中し、献身的に取り組むことができた」
ニコラス・ラティフィは「今週末はチーム全員がフランク卿のためにレースをする事になる」と語った。
「F1に対する彼の貢献は決して過小評価する事ができない。世界の舞台で彼の名前を背負って戦える事を本当に誇らしく思う」
ウィリアムズはフランク卿の指揮のもと、コンストラクターズ選手権を9度、ドライバーズ選手権を7度制した名門で、これまでに重ねた114回の優勝回数はフェラーリ、マクラーレン、メルセデスに次ぐ。
チームはサウジアラビアと特別な関係にある。ウィリアムズはキャリア初期にあたる1970年代後半から80年代初頭に、国営航空会社サウディアから多大な支援を受けていた。
初開催を迎えるF1サウジアラビアGPは新設のジェッダ市街地コースで開催される。1周6,175mのコースには27個ものコーナーがひしめくが、大部分は中高速コーナーでエンジン全開率は72%と高く、最高速度は市街地としてはバクーに次ぐ330km/hが予想される。
F1サウジアラビアGPは、日本時間12月3日(金)22時30分からのフリー走行1で幕を開ける。