15位角田裕毅、順位奪われ「僕の責任」もグリップ不足と混沌の中団を指摘

グリッド上でドライブの準備をする角田裕毅(ビザ・キャッシュアップRBフォーミュラ1)、2024年3月9日(土) F1サウジアラビアGP決勝レース(ジェッダ市街地コース)Courtesy Of Red Bull Content Pool

ポイント圏外15位に終わった3月9日(土)のF1第2戦サウジアラビアGP決勝を終えて角田裕毅(RB)は、後退の原因は自らのミスとクルマのグリップ不足、そして中団が「とっ散らかった」事にあるとの考えを示した。

角田裕毅は1周目にランス・ストロールに追い抜きを許して10番手に後退。ハードタイヤを履いた第2スティントでは新人オリバー・ベアマン、ケビン・マグヌッセン、エステバン・オコン、そしてアレックス・アルボンに相次いで順位を奪われた。

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ジェッダ市街地コースのターン2でランス・ストロール(アストンマーチン)とサイドバイサイドのバトルを繰り広げる角田裕毅(RBフォーミュラ1)、2024年3月9日F1サウジアラビアGP決勝レース

マグヌッセンによる追い抜きはコース外に出たアドバンテージを利用したものであるとして10秒ペナルティの裁定が下ったが、それでも順位が戻るわけではない。

ルール違反と判断されたオーバーテイクにより前を塞がれた挙げ句、僚友ニコ・ヒュルケンベルグを入賞させるためのマグヌッセンの意図的なペースダウンにより完全に立ち往生した角田裕毅は次々に追い抜きを許し、5ポジションダウンの14位に終わり、レース後に科された5秒ペナルティにより15位に降格した。

厳しい中団争いについて振り返るよう求められた角田裕毅は「僕にも幾つかのミスがありましたが、…グリップにも苦しみました。それにミッドフィールドが少しとっ散らかっていたのは確かです」「後方のクルマを何台か前に行かせてしまったのですが、あれは僕の責任です。対処するのが難しかったです」とうつむいた。

2週間後のオーストラリアGPに向けてシングルラップペースが好調なのは前向きな材料だが、ポイント獲得に欠かせないレースペースには難がある。

角田裕毅は「伝統的に僕らはレースペースに苦しむ傾向があるので、その原因を突き止めなければなりません」と語った。

「予選が好調だったのはポジティブなので、決勝のレースペースを調べて、どうしてこれほど苦戦したのか問題の原因を解明したいと思います」

「今日は改善できる余地のあるレースでした。ここから学んでこの先に生かしていきたいと思います」

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F1アカデミーに参戦するアムナ・アル・クバイシ(MPモータースポーツ)を囲むビザ・キャッシュアップRBフォーミュラ1チームのリアム・ローソン、角田裕毅、ダニエル・リカルド、2024年3月9日(土) F1アカデミー第1戦ジェッダ・レース2にて


3月9日(土)にジェッダ市街地コースで行われた2024年F1第2戦サウジアラビアGP決勝レースでは、マックス・フェルスタッペンが2戦連続のポール・トゥ・ウインを飾り、セルジオ・ペレスが2位に続いた事でレッドブルが再び1-2フィニッシュを果たした。

アルバート・パーク・サーキットを舞台とする次戦オーストラリアGPは3月22日のフリー走行1で幕を開ける。

F1サウジアラビアGP特集

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