アルンニ・ブラービ代表、2025年1月末でザウバーF1退団へ

ファンステージでマイクを握るザウバーのアレッサンドロ・アルンニ・ブラービ代表、2024年4月6日F1日本GPCourtesy Of Sauber Motorsport AG

サウバーF1チームのチーム代表兼マネージングディレクターのアレッサンドロ・アルンニ・ブラービが、「新たな挑戦」に向けて2025年1月末を以て退任し、8年間在籍したサウバーを離れることが発表された。

アルンニ・ブラービは2017年に法務顧問兼取締役としてスイス・ヒンウィルのチームに加入。2022年にはマネージングディレクターに就任し、マーケティング、コミュニケーション、営業部門など幅広い分野を統括した。

2023年からは、チーム代表(Team Representative)という肩書でサウバーの「顔」として活躍。その明るい人柄とリーダーシップは、チーム内外から高く評価されてきたが、昨年のコンストラクター選手権でチームは、周冠宇が獲得したわずか1ポイントに留まり、最下位に沈んだ。

アウディのワークスチームとして再出発する2026年に向けては、長年に渡ってレッドブル・レーシングでスポーティング・ディレクターを務めてきたジョナサン・ウィートリーがアウディF1チームのチーム代表に就任することが昨年夏に発表されているが、ガーデニング休暇の関係から、どのタイミングでチームに合流するのかは明らかでない。

Courtesy Of Alfa Romeo Racing

周冠宇のマシンの前で腕を組みグリッドに立つアレッサンドロ・アルンニ・ブラービ(アルファロメオF1チームマネージングディレクター)、2023年11月5日(日) F1ブラジルGP(インテルラゴス・サーキット)

昨夏にサウバーのCOO兼CTOに就任したマッティア・ビノットは、アルンニ・ブラービの功績を次のように称賛した。

「彼の貢献に心から敬意を表したい。彼は真のチームプレーヤーであり、困難な時期も興奮に満ちた時期も、このチームを導いてきた。新たな冒険に向かう彼の未来に幸運を祈るとともに、これまでの尽力と貢献に感謝する」

退任に際し、アルンニ・ブラービは次の声明を発表した。

「サウバーでの旅が終わりを迎えることになり、感慨深く感じている。2017年に加入して以来、このチームが成長し、想像を超えるほど変化していく様子を目の当たりにしてきた。このチームはエキサイティングな時期と困難な時期を経てなお、その精神とコミットメントを失うことなく進んできた。それは本当に刺激的な経験だった。この2年間にわたり公の顔としてチームを代表できたことを誇りに思う」

「これから新たなプロジェクトに取り組むにあたり、フィン・ラウジング氏、サウバーとアウディで信頼を寄せてくれたすべての方々、そして8年間ともに働いてきた同僚たちに感謝の意を表したい。このチームは家族のような存在だった。輝かしい未来が待っていると信じている」

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