「まるでアルファロメオF1チーム…」ザウバー、新ロゴと真紅のカラーリングを披露

アルファロメオ・ザウバーのロゴ

ザウバーF1チームは、伊高級スポーツカー”アルファロメオ”とのタイトルスポンサー契約締結に伴い、公式WEBサイトをはじめとする自社メディアのロゴ及びカラーを一新した。サウバーは2015年以降、青と白を基調としたカラーパターンを前面に出していたが、これがアルファロメオのブランドカラーである”アルファレッド”に置き換えられた。

財政難、トップ人事交代、エンジンパートナー契約のゴタゴタ…一時、撤退すら囁かれたスイスの古参チームは、一見「アルファロメオF1チーム」と見間違えてしまいそうな彩度の低い落ち着いた深い赤色を身にまとった。慣れ親しんだ前の青色とのコントラストが激しいだけに、それはより一層際立って見える。


アルファレッドを前面に押し出したザウバー公式WEBサイト


真紅に染まったTwitterプロフィールページ

ザウバーは昨年11月にアルファロメオとの複数年契約を発表、技術面から商業面に至る幅広い分野で協力関係を結んだ。フェラーリとアルファロメオは、フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)傘下のブランドであり、同自動車連合のトップはフェラーリCEOセルジオ・マルキオンネが務めている。

マルキオンネはF1における政治力拡大とアルファロメオのブランド再構築のためにザウバーに接触、チーム立て直しを計るザウバーとの利害が一致し、今季は多額のスポンサーマネーに加えて最新版フェラーリパワーユニットを供給する。

送り込まれたフェラーリ育成ドライバーのシャルル・ルクレールは、昨年GP2からF2へと名称変更された新シリーズで7勝を挙げ初代シャンピオンに輝いた実力者。チーム代表のフレデリック・バスールは、GP3でARTグランプリを率いていた際にルクレールを起用、よく知る間柄でありルクレールは早くもチームに溶け込んでいる。


コンセプトカラーを纏うザウバーF1マシン

規約と伝統に乗っ取り、チーム名を略す場合はコンストラクター名で呼ぶのが一般的だ。昨年限りで解体したマクラーレン・ホンダを例に取れば、「ホンダ」と略さずに「マクラーレン」と呼ぶ。

慣例に習えばアルファロメオ・ザウバーは「ザウバー」と呼ばれ「アルファロメオ」と呼ばれる事はないだろう。スポンサー変更によってチームカラーが刷新されることなど珍しくもない。だが、チーム名に掲げられる創設者ペーター・ザウバーは既にチームを去り、我々が知っているザウバーチームはもう存在していない。加えて、目に映るその姿はアルファロメオそのもの…。あなたは今年、ヒンヴィルの名門チームを何と呼ぶだろうか?

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