リアム・ローソン「生き残るだけで精一杯」あわやクラッシュ計10回、ピアストリ&ペレスとの接触を乗り越え入賞圏内滑り込み

パドックでメディアと話す9位のリアム・ローソン(RBフォーミュラ1)、2024年11月3日(日) F1サンパウロGP(インテルラゴス・サーキット)Courtesy Of Red Bull Content Pool

オスカー・ピアストリ(マクラーレン)やセルジオ・ペレス(レッドブル)との接触がありながらも、リアム・ローソンは2024年のF1サンパウロGPを10位でフィニッシュし、RBに1ポイントを持ち帰った。

予選5番手を獲得し、レースの1周目にシャルル・ルクレール(フェラーリ)に追い抜きを許したローソンは、26周目のターン1でピアストリに左リアを引っ掛けられ、9番手に後退した。

ガイドラインで定められた追い抜きの権利がない状態でイン側に突っ込んだとして、スチュワードはピアストリに10秒ペナルティと2点のペナルティポイント(累積2点)を科した。

ローソンは終盤に向けて、ルイス・ハミルトン(メルセデス)の猛攻を退けると、10位でフィニッシュしてRBのダブル入賞に貢献した。

2度の接触を経てポイントを獲得したことについて尋ねられたローソンは、「チームとして2台がポイント圏内でフィニッシュしたのは良かったと思う。ただ、あの位置からのスタートを考えると、ちょっと残念でもあるね」と語った。

「僕らのレースは序盤に(オスカー・ピアストリに引っ掛けられて)スピンさせられてから少し崩れ始めたように思う。その後、エクストリームに履き替えたけど、厳しい状況に変わりはなく、正直、生き残るだけで精一杯だった。本当に過酷なレースだった」

「終盤はペースが少し落ちてしまったけど、最初のスティントは力強かった。タイヤを少し使い過ぎたかもしれない。その点については今後、検討するつもりだ」

雨に濡れた路面については「多分、10回くらいクラッシュしかけたと思う。チームからの指示でピットストップする時も全然、止まらなくて、ピット入口のタイヤバリアに衝突しかけたくらいだからね」と明かした。

ダブル表彰台を獲得したアルピーヌは、ウィリアムズとRB、そしてハースを一気に交わしてコンストラクターズランキング6位に浮上した。

「そんな状況でコース上に留まって見事に生き残ったアルピーヌは見事だった。僕らもそうすべきだった」とローソンは続けた。

ラスベガスで幕を開ける今シーズン最後の3連戦で6位を奪還できる自信はあるのか?

「数ポイント差だし、当然、それを目標に取り組んでいくつもりだ。交わされてしまったのは残念だけど、こういうカオスなレースで最大限の結果を出したってことだから、彼らにはよくやったと言いたい」とローソンは答えた。


2024年F1第21戦サンパウロGPでは、17番グリッドからスタートしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が逆転優勝を飾り、2位にエステバン・オコン、3位にピエール・ガスリーが続き、アルピーヌがW表彰台に上がる結果となった。

ラスベガス市街地コースを舞台とする次戦ラスベガスGPは、11月21日のフリー走行1で幕を開ける。

F1サンパウロGP特集

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