フェルスタッペン、スタート前に逆転負けを覚悟も「決勝は今日とは違う展開が期待できる」
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レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは最上位1番グリッドからF1第19戦サンパウロGPのスプリント予選に挑んだものの、バルテリ・ボッタス(メルセデス)に逆転負けを喫する2位に終わった。
フェルスタッペンは順当に中間コンパウンドのミディアムタイヤを履いたが、ルイス・ハミルトンの予選失格で窮地に追い込まれたメルセデスはボッタスにソフトを装着する賭けに出た。
この攻めの姿勢はスタート直後に功を奏した。2番グリッドのボッタスは見事な蹴り出しで以て、ブラックアウト直後のターン1を前にフェルスタッペンを交わした。
出遅れたフェルスタッペンは5番グリッドのカルロス・サインツ(フェラーリ)にも先行を許して1周目に3番手にまで後退するが、3周目にこれを交わしてポジションを一つ取り戻すと、照準をボッタスに合わせた。
その後フェルスタッペンはファステストラップを連発して徐々にギャップを縮めていき、14周目にはDRS圏内に足を踏み入れるも、オーバーテイクするには至らず2位でチェッカーを受けた。
理想的な結末とはならなかったが、それでもなお2点のチャンピオンシップ・ポイントを追加して、ハミルトンに対するリードを21点に広げた。
決勝は今日とは違う展開が期待できる
マックス・フェルスタッペンスプリント予選: 2位, FP2: 2位
スタートを前にバルテリ(ボッタス)がソフトタイヤを履いているのを見て、このままだとポジションを守るのが結構厳しいかもって思ったんだ。路面温度が低かったし、僕は硬めのコンパウンドをスタートタイヤに選んだからね。
2周目以降のペースは良かったけど、ここはオーバーテイクが難しいし、タイヤもかなりオーバーヒートしていたから、できる事はあまりなく彼の後ろでレースを終える事になった。
いずれにしてもいつも通り全力を尽くしたし、2ポイントを持ち帰れて良かったと思ってるよ。
重要なのは明日の決勝レースだ。ピット戦略の幅が広いから今日とは違う展開が期待できると思う。
明日は更に気温が上がるみたいだし、それが僕らにとって有利に働くことを期待しているけど、現時点では何とも言えないかな。
2021年 F1サンパウロGP(旧ブラジルGP)決勝レースは、日本時間11月14日(日)26時にスタート。1周4309mのインテルラゴス・サーキットを71周する事でチャンピオンシップを争う。