F1シンガポール:2件の違反でサインツを処罰「潜在的に非常に危険」な事故後のコース横断ほか

ヘルメットを被ってガレージを移動するカルロス・サインツ(フェラーリ)、2024年9月21日F1シンガポールGPCourtesy Of Ferrari S.p.A.

F1シンガポールGPのスチュワードは、異なる2件の規定違反を犯したとしてカルロス・サインツ(フェラーリ)に対し、そのうちの1件で警告処分を、もう1件で2万5千ユーロ(約402万円)の罰金を科す決定を下した。

予選Q3の最初のアウトラップでサインツは、最終ターン19でバリアに衝突した後、コースおよびピットエントリー路を横断してガレージに戻った。

ジョニー・ハーバートを含む4名の競技審判団は、マーシャルから許可を得ておらず、また「潜在的に非常に危険な状況」をもたらす行動であったとして罰金を科した。うち半額は2024年シーズン末までの執行猶予付きとした。

聴聞会の中でサインツは、当時は既に赤旗が振られており、ピットエントリーを過ぎた地点でコースを横断したため、安全性に問題はないと考えたと釈明した。

これに対してスチュワードは、依然として5台のマシンが走行中であり、ミスによってピットレーンに入らなかったり、サインツの想定を超えるスピードでピットレーンに入る可能性があったと指摘した。さらに、回収車両などの競技車両以外の車両がコースに入る可能性も考慮すべきであったとも述べた。

スチュワードは、当時は赤旗中であり、また、ピットエントリーを過ぎた地点でのコース横断という状況を酌量すべき要因として認めたが、以前のドライバーミーティングで許可なくコースを横断することは危険であり、違反であるとのリマインドが行われていたことを踏まえ、罰金を科すとともに、その半額を執行猶予とする決定を下した。

サインツはまた、Q1セッション中にターン2でコース外に飛び出した際、ターン3のボラードを迂回してコースに復帰せよとのレースディレクターの指示を守らなかったとして、警告を受けた。

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