ニュルブルクリンクの女王サビーネ・シュミッツ死去、享年51歳…人気番組トップギアでも活躍

サビーネ・シュミッツと母ウッシィ・シュミッツ、2020年Courtesy Of Porsche AG

ニュルブルクリンク24時間耐久レースを制した唯一の女性レーサーとして知られるサビーネ・シュミッツが3月16日、3年間に渡るガンとの闘病生活の末、亡くなった。51歳という若さだった。

サビーネ・シュミッツは彼女の母国、ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェで開催される24時間レースでBMW M3を駆り2度の優勝を果たし「ニュルブルクリンクの女王」という愛称で親しまれていた。1996年の優勝は女性ドライバーとして初の快挙だった。

イギリスの人気自動車番組「トップギア」の出演でも知られる。2004年の放送ではディーゼルのジャガーSタイプでノルドシュライフェを走り、10分の壁を破るという驚異的な仕事をやってのけ、2016年には番組ホストとして「トップギア」に関わった。

サビーネ・シュミッツが何万周もの周回を重ねたニュルブルクリンクは、SNSを通じて追悼コメントを発表した。

「ニュルブルクリンクは最も著名な女性レーシングドライバーを失った。サビーネ・シュミッツは長い闘病生活を経て、あまりにも若く亡った。我々は彼女と、その陽気な性格を懐かしく思う。安らかに眠れサビーネ」

また、番組で共演したリチャード・ハモンドは「サビーネ・シュミッツの訃報を聞き、本当に悲しく思っている。多くの人が真のドライビングレジェンドを惜しんでいる。リンクは女王を失った。RIP」と悲しみをあらわにし、ジェレミー・クラークソンは「本当に酷い知らせだ。元気ハツラツで太陽のように明るい人だった」との談話を発表した。

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