ホンダF1 田辺TD、ソチでのフェルスタッペンへの4基目エンジン投入の背景を説明
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F1ロシアGPのFP2を前にマックス・フェルスタッペンに4基目のパワーユニット(PU)を投入した背景について、ホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターは「様々な要素」を考慮した上で「チームと共に決断」したと説明した。
レッドブル・ホンダはソチ・オートドロームでの金曜午後のセッションを前に、今季4基目となるICE(内燃エンジン)、TC(ターボ)、MGU-H、MGU-K、今季3基目のCE(コントロール・エレクトロニクス)、ES(バッテリー)、そして7基目のエキゾーストを開封した。
Driver | ICE | TC | MGU-H | MGU-K | ES | CE | EX |
---|---|---|---|---|---|---|---|
3 | 3 | 3 | 3 | 2 | 2 | 3 | |
4 | 4 | 4 | 4 | 3 | 3 | 4 | |
4 | 4 | 4 | 4 | 3 | 3 | 7 | |
4 | 4 | 4 | 4 | 4 | 4 | 6 | |
3 | 3 | 3 | 2 | 2 | 2 | 3 | |
3 | 3 | 3 | 3 | 2 | 2 | 5 | |
3 | 3 | 3 | 2 | 2 | 2 | 3 | |
3 | 3 | 3 | 3 | 2 | 2 | 4 | |
3 | 3 | 3 | 3 | 2 | 2 | 8 | |
3 | 3 | 3 | 3 | 2 | 2 | 8 | |
4 | 4 | 4 | 3 | 3 | 3 | 6 | |
3 | 3 | 3 | 2 | 2 | 2 | 6 | |
3 | 3 | 3 | 3 | 3 | 3 | 5 | |
4 | 4 | 4 | 4 | 3 | 3 | 7 | |
3 | 3 | 3 | 2 | 2 | 2 | 6 | |
3 | 3 | 3 | 2 | 2 | 2 | 6 | |
3 | 3 | 3 | 2 | 2 | 2 | 5 | |
3 | 3 | 3 | 2 | 2 | 2 | 5 | |
3 | 3 | 3 | 2 | 2 | 2 | 3 | |
3 | 3 | 3 | 2 | 2 | 2 | 3 |
フェルスタッペンはタイトル争いのライバルであるルイス・ハミルトン(メルセデス)とイギリスGPの決勝レースで接触。クラックが発見されたために翌ハンガリーで今季3基目の投入を強いられた。
そのため、エンジンプールに残っているのはハンガリーで導入されたエンジンと、シーズン序盤に使用していた走行距離の多い個体の2つのみで、残り7戦を乗り越えるには非常に厳しい状況に置かれていた。
田辺TDは今回の交換について「フェルスタッペン選手に関しては、イギリスGPでのクラッシュでPUにダメージを受けた影響からシーズン中どこかで新たなPUを投入しなくてはならない状況でした」と説明した。
「そこで、今週末の様々な要素を考慮した上で、FP2でのPU投入をチームと共に決断しました」
なおフェルスタッペンは「(FP1の)リザルトだけじゃなく、明日の天候も含めてすべての材料を考慮に入れた結果、ここで消化するのがベストだと思ったんだ」と説明した。
2日目を待たずに交換を決断した事については、チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーが「ドライコンディションにおいてデータやマッピングを確認したかったから」と語っている。
田辺TDは「明日は降雨が予想されていますので、色々な状況を想定して迅速に対応できるように、今日のデータをベースに雨対応の準備もしっかり進めて臨みます」と付け加えた。
フェルスタッペンはPU交換によるペナルティーのために、予選順位に関わらず日曜のレースをグリッド後方からスタートする事になる。
初日をトップで締め括ったのはバルテリ・ボッタス。2番手にルイス・ハミルトンが続きメルセデスがタイムシートのトップを占拠した。3番手にはピエール・ガスリーが続く結果となった。
F1ロシアグランプリ3回目のフリー走行は日本時間9月25日(土)18時から、公式予選は同21時から1時間に渡ってソチ・オートドロームで開催される。