アルファタウリ・ホンダ、課題はソフトの一発「Q3を争うにはまだ何かが足らない」とガスリー
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アルファタウリ・ホンダ勢は、9月25日(金)に行われた2020年F1第10戦ロシアGP初日2回目のプラクティスで、ピエール・ガスリーがトップから1.691秒遅れの11番手、ダニエル・リカルドが僚友ガスリーから0.251秒遅れの13番手につけた。
パフォーマンスとしてはロングランでレッドブル・ホンダRB16に迫るペースを発揮し、決勝に向けて有望な兆しを見せた一方で、ミッドフィールドが接戦の様相を呈している事もあり、一発のタイムに関しては改善が必要な状況と言える。
7番手につけたマックス・フェルスタッペンから11番手ガスリーまでは僅か0.162秒と非常に接近しており、後続のキミ・ライコネンもすぐ背後に迫っている。ソチはオーバーテイクが困難で予選順位の重要性が高い。
クラッシュによるマシン破損やメカニカルトラブルといった目立った問題はなく、2台のAT01はFP2の90分間で計72周を走り込んだ。これは全10チームの中で最も多い。
順位 | ドライバー | チーム | タイム | 差 | 周 |
---|---|---|---|---|---|
10 | ベッテル | フェラーリ | 1:35.183 | +1.664 | 35 |
11 | ガスリー | アルファタウリ | 1:35.210 | +1.691 | 35 |
12 | アルボン | レッドブル | 1:35.242 | +1.723 | 31 |
13 | クビアト | アルファタウリ | 1:35.461 | +1.942 | 37 |
14 | ライコネン | アルファロメオ | 1:35.516 | +1.997 | 33 |
今週末の鍵を握るのはタイヤパフォーマンスだ。チーフレースエンジニアを務めるジョナサン・エドルズは「特に2年前はC4(今回のミディアムタイヤ)のグレイニングに悩まされていたため、ピレリが今回、C5を選んだはアグレッシブな決断だったと考えている」と語り、今日のガレージ内の動きを次のように説明した。
「FP1では2人に2本のプライムタイヤ(ミディアム)を用意した。この結果、安定した走りが可能となり、メカニックはセットアップ作業に集中し、このコースにおけるAT01のコーナー間バランスを最適化することができた」
「ここは特殊なサーキットで、最初の2つのセクターは中速コーナー、最後のセクターは低速コーナーで構成されており、路面温度との関係も相まってリアタイヤへの負担が大きく、セクター毎にクルマのバランスが大きく変わってしまう」
「今回のセットアップテストは、1周アタックにおけるマシンバランスの最適化を目的としていた。FP1ではピエールが2セット目のアタックの際に赤旗に阻まれてしまったが、一方のダニールが高い競争力を示したことで、今回の変更への良い手応えを得る事が出来たし、FP2に向けての糧にもなった」
「2回目のセッションではベースタイヤ(ハード)を履かせたが、2人とも非常に良いラップタイムを刻んでいたし、バランスにも満足していた。オプション(ソフト)に関しては改善はしたものの、期待していたほどではなかったため、今晩の課題は山積していると言える」
「ロングランに関してのC5のパフォーマンスは悪くなかったし、よく持ちこたえていた。今夜はこうした全ての数字をまとめ上げてベストな戦略を考えていくことになる」
アルファタウリ:F1ロシアGP初日
ピエール・ガスリーFP2: 11位, FP1: 10位
FP1はバーチャル・セーフティーカーや赤旗など、色々な事があったために少し混沌としたセッションだったけど、FP2はクリーンなセッションになって良かった。
レースペースは力強いし、ロングランでのマシンの仕上がりにはかなり満足しているけど、予選Q3進出を懸けて戦うためにはまだ何かが足りていないと思う。
だから今夜は少し仕事に取り組んで、明日に向けて更にもう一歩前進できることを期待している。
ダニール・クビアトFP2: 1位, FP1: 1位
今日は幾つかの作業に取り組んだ。マシンバランスについてはまだ課題が残っているけど、金曜日というものは土曜に限界を引き出せるよう調整していくために存在する。走り込めた点には満足だ。
今週末はかなり暑くなる予報だから、どんなコンディションでもマシンの性能を最大限に引き出せるよう、ベストを尽くすつもりだ。
今晩の作業で良い仕事ができれば、明日の予選でQ3を狙えない理由は何処にもないと思っている。
初日はメルセデスAMGのバルテリ・ボッタスが2セッションで最速を刻み、FP2では2番手にハミルトン(メルセデス)、3番手にはダニエル・リカルド(ルノー)が続く結果となった。
F1ロシアグランプリ3回目のフリー走行は日本時間9月26日(土)18時から、公式予選は同21時から1時間に渡ってソチ・オートドロームで開催される。