ベッテル&シューマッハのチーム独、ROC国別対抗戦で「ルマン・マイスター」擁するノルディック組に敗れ優勝ならず
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レース・オブ・チャンピオンズの国別対抗戦「ネーションズカップ」がメキシコ現地19日土曜に行われ、チーム・ノルディックのトム・クリステンセンとヨハン・クリストファーソン組が、4度のF1ワールドチャンピオン、セバスチャン・ベッテルと7度のF1王者の息子、ミック・シューマッハがタッグを組んだチーム・ドイツを決勝で下し、見事優勝を果たした。
19日のエルマノス・ロドリゲス・サーキット上空は晴れ渡り、フォル・ソル競技場では世界各国のトップドライバー達がペアになって、国と地域の誇りをかけて競い合った。腕自慢のドライバー達は、2019年仕様のVUHL 05 ROCやアリエルアトムカップ、KTM Xボウ等、さまざまなレースカーを巧みに操り、詰めかけたファンを大いに沸かせた。
KTM X-BOW COMP Rをドライブするミック・シューマッハ
ベッテル/シューマッハ組は、エステバン・グティエレスとパトリシア・オワードのチーム・メキシコ、ピエール・ガスリーとロイック・デュバルのチーム・フランスらを破りグループAを通過。準決勝では、ルーカス・ディ・グラッシとエリオ・カストロネベスのチーム・ブラジルをストレートで下し、トーナメントを勝ち上がった。
決勝の相手は、ル・マン24時間レースで史上最多9度の総合優勝を誇るデンマーク出身のトム・クリステンセンと、ワールド・ラリーXチャンピオンのスウェーデン出身ヨハン・クリストファーソンのチーム・ノルディック。「ルマン・マイスター」の異名を取るクリステンセンは、第1ヒートでベッテルを2対1で下してみせた。
第2ヒートでは、昨年のFIA F3ヨーロッパ王者のミック・シューマッハがクリストファーソンを2対0で破り、チームドイツが反撃の狼煙を上げたものの、最後はROC出場15回を誇るクリステンセンの圧倒的な強さの前に敗れ去った。
VUHL 05 ROC EDITION 2019をドライブするセバスチャン・ベッテル
「素晴らしい経験になったよ」とミック・シューマッハ。「セバスチャンと共に戦えて本当に嬉しかった。彼の素晴らしい仕事なくして決勝に進む事は出来なかった。ROCネーションズカップで良いレースが出来て満足してる。これからは明日の個人戦に集中するよ」
「セバスチャンとのレースがそうだったけど、本当にタイトな戦いだった」クリステンセンは満面の笑みを浮かべ、ライバルの健闘を讃えた。「ミックとヨハンのバトルも素晴らしかった。そのおかげで第3レースにまでもつれ込んだんだからね。ミックはROC初参戦だったわけだけど、自分のレースっぷりを誇りに思うべきだと思う。僕としては”シューマッハ”を倒せて本当に嬉しいけどさ」
レース・オブ・チャンピオンズの個人戦は、現地メキシコシティの20日(日)午後13時からスタートする。