ルノー技術責任者、マクラーレンとレッドブルを襲った電気トラブルについて釈明
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合同テスト第二ラウンドの初日、ルノー・スポールの最高技術責任者を務めるボブ・ベルは、パワーユニット供給先の複数のカスタマーチームで電気系統トラブルが発生した事について、大きな問題ではないとの認識を示した。
3月6日、カタロニア・サーキットで行われた公式F1テストで、ルノー製エンジンを搭載するマクラーレンとレッドブルが立て続けに電気系統のトラブルに見舞われた。ESと呼ばれるパワーユニットに組み込まれたバッテリー絡みの問題だとされる。この不具合により、両者は貴重な走行時間を失った。
セッション開始早々にマクラーレンのストフェル・バンドーンがピットレーン上でマシンストップ。迅速に復帰したものの、1時間後に再度コース上でストップし赤旗中断。午後にはマックス・フェルスタッペンのドライブするRB14がホームストレートでシャットダウン、またしても赤旗が振られた。
「問題がバッテリーそのものに起因するものだとは考えていない」とベル。「ルノーワークスは問題を抱えていないが、レースで使用される在庫に問題がないかどうかを確認するために、我々は、メルボルンに向けてバッテリーシステムの全てをテストしている」
「テストチームが現場にいるのはそういう理由だからだ。メルボルンでのレースに先立って全てが確実にテストされている事を確かめるために、カスタマーチームやワークスチームを周って歩く。問題が発生することは別に異常なことではない」
なお、この日のルノーワークスチームには同様の問題が発生することはなく、同じパワーユニットを使う全3チームの中で唯一トラブルフリーで一日を終えている。ベルは「この問題は3チームのいずれに対しても起こりうるものだった。我々の課題である事は間違いない」と述べ、カスタマーとワークスのPUは同一仕様であることを強調した。