レッドブル、早くも「必要な答えを得た」フェルスタッペン、RB20で最速…1年で1.5秒の高速化 / F1テスト2024《初日》
Published:
昨シーズンの流れを再現するようにマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は2024年のF1プレシーズンテスト初日、後続に1.140秒もの差をつける最速タイムを刻み、ドライバーズ選手権4連覇に向けて順調なスタートを切った。
全セクターを最速で繋ぐ1分31秒334の総合トップタイムは、昨年のバーレーンテストの初日に自身が刻んだベストタイム(1分32秒837)を1.503秒上回るものだった。テストでのラップタイムは割り引いて考える必要があるものの、それでもなお今シーズンの行方を少なからず示す兆候と言えそうだ。
新車「RB20」での初の本格走行を終えたフェルスタッペンは「戻ってこれて嬉しいよ。本当に良い1日だったと思う。かなりの周回数を稼げたし、色んな事を試せたから全体的にすごく満足だ。クルマは楽しい」と笑顔を見せた。
「乗りはじめの最初の2、3周は、(F1マシンの)速さにいつも少し驚かされる。他のどのクルマと比べてもね。楽しめて良かった」
ライバルに大差をつけてのトップタイムについてフェルスタッペンは「クルマの反応については本当に満足している。すごくバランスが良かったんだ。もちろん、これはただのテストだけど、良い一日を過ごせたし明日が楽しみだよ」と返した。
テスト2日目は午前をセルジオ・ペレスが、午後をフェルスタッペンが担当する。
明日の計画についてフェルスタッペンは「エンジニアと一緒に決めなきゃならないから、少しばかり寝てから、どうするかを決めるよ」と答えた。
レースエンジニアリング部門の責任者を務めるジャンピエロ・ランビアーゼは、ゼロポッド化に向けた礎という位置づけの新パッケージに関して抱いていた疑問が初日の走行を通して解消されたと明かした。
「今年のオフシーズンはかなり短かったものの、マシン開発に費やされた作業量は例年と変わらず印象的だった」
「比較的新しいマシンという事で幾つか未知の部分がある状態でバーレーンにやってきたが、初日を通して基本的なことは殆どテストを終えて、必要な答えを得ることができた」
「チェコ(セルジオ・ペレス)が午前にマシンを引き継ぐ2日目、3日目に向けて、しっかりとした足がかりができたと思う」
ランビアーゼの言う「必要な答え」の詳細は定かでないが、レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコはテストを通して、昨年のメルセデスが採用した”サイドボックス-レス”の追求が適切なアプローチなのか否かを見極めたいとしている。
バーレーンテスト2日目は22日(木)日本時間16時より、1時間のランチブレイクを挟んで25時までの8時間に渡って行われる。セッションはDAZNとフジテレビNEXTが完全ライブ配信・生中継する。