レッドブル、モータースポーツに取り組む女性支援プログラムを設立…3名のF1アカデミードライバーをサポート
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FIA-F1世界選手権に参戦するレッドブル・レーシングは2024年2月2日(金)、モータースポーツのキャリアを歩む女性を支援するための「レッドブル・アカデミー・プログラム」を設立したと発表した。
レッドブル・アカデミー・プログラムは女性のモータースポーツ選手を対象とした育成及びサポートに焦点を当てた取り組みで、技術指導やフィジカルトレーニング、メディア対応など、多岐にわたるトレーニングと指導を提供する。
その目的は業界内での多様性と平等性を推進し、若き女性アスリートが直面している壁を取り除くことにあり、成功した女性ドライバーを育て上げる事で、若い女性に対してモータースポーツのキャリアを追求することへのインスピレーションを提供していくとしている。プログラムの責任者はサラ・ハリントンが務める。
この取り組みの一環として角田裕毅が所属するビザ・キャッシュアップRBと共に、MPモータースポーツから2024年のF1アカデミーに参戦するハムダ・アル・クバイシ(Hamda Al Qubaisi / UAE出身21歳)、姉のアムナ・アル・クバイシ(Amna Al Qubaisi / UAE出身23歳)、エミリー・デ・ヘース(Emely De Heus / オランダ出身20歳)の3名をサポートする。
ハムダ・アル・クバイシは2015年にカートでキャリアをスタートさせ、IAME X30チャンピオンシップを経て2019年にイタリアF4に転向。2020年にUAE F4で3勝を挙げると、その後イタリアF4への復帰を経て、フランスのマニクールで行われたFIA-F3選手権のテストに参加した。
昨年はMPモータースポーツからF1アカデミーに参戦し、優勝4回を獲得してドライバーズ・ランキング総合3位に輝いた。
ハムダの姉、アムナ・アル・クバイシは14歳でカートのキャリアをスタートさせ、ロータックス・マックス・チャレンジ・ワールドファイナル、X30ユーロシリーズ、イタリアX30選手権で好成績を収めると、2018年にイタリアF4にステップアップ。その後はUAE F4、F3アジア、フォーミュラ・リージョナル欧州選手権(FRECA)に参戦した。
MPモータースポーツからF1アカデミーに参戦した昨年は、シュピールベルクとバルセロナで2勝を挙げてランキング6位を獲得した。
エミリー・デ・ヘースは2019年にカートをスタートさせ、母国オランダのウィンターカップ・シニアシリーズのタイトルを獲得。2020年の国内選手権で4位を獲得した後、シングルシーターにステップアップした。
2021年のスペインF4を経てWシリーズに参戦。昨年はUAE F4とF1アカデミーでステアリングを握り、ドライバーズ・ランキング9位でシーズンを終えた。
全7ラウンドが予定される2024年のF1アカデミーシリーズは3月7~9日のサウジアラビア、ジェッダ市街地コースで開幕を迎える。