上出来の初陣…マルコを驚かせたRB「VCARB 01」手応えを得る角田裕毅とリカルド / F1テスト2024《初日》
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新生ビザ・キャッシュアップRBフォーミュラ1チームは素晴らしい形で再出発の第一歩を踏み出した。レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコは姉妹チームの初陣が予想以上に上手くいった事に「驚いている」と認めた。
2月21日(水)の2024年F1プレシーズンテスト初日はマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が頭一つ飛び抜ける速さを示したが、以下トップ4までは週末のグランプリ予選並みに接近した。
路面状況と気温の観点からタイムゲインが容易な午後のセッションを担当したダニエル・リカルドは、2番手を刻んだランド・ノリス(マクラーレン)に0.115秒差の4番手につけた。3番手タイムを刻んだフェラーリのカルロス・サインツとは僅か0.015秒差に過ぎなかった。
英「PlanetF1」によるとセッションを終えたリカルドは「喜びを隠し切れない様子」を見せ、新車「VCARB 01」について尋ねられると「去年と同じような感じだ」と説明した。
「外観的にはもちろん、全く違うけど、クルマの中身はすべて、アブダビから進化したものだ。僕らはあのレースでアップデートを投じたけど、このクルマはその延長線上にあるんだ。シャシーも何もかもが新しくなったけれど、コンセプトは変わっていない」
「チーム周りは他にも色んな事が変わっていくと思う。人事や運営方法、レースへの取り組み方なんかがね。でもクルマはいい意味で去年と似ていて快適だった」
「レッドブルを見れば、僕らはまだタイムを縮めていかなきゃならない状況だ。レッドブルだけでなく、他にも僕らより速いクルマが幾つかあるのは確かだ」
「だから、まだ幾らかラップタイムを見つけなきゃならないけど、全体的な感触とバランスに問題はないし、クルマのフィーリングはまずまずだ」
午前のセッションを5番手で締めくくった角田裕毅は「中団を見渡すと、ウィリアムズが若干、パフォーマンスを隠し持っているような気がしますが、それを除けば今のところ、僕らは中団争いにおいて悪い位置にはいないように思います」と述べ、ミッドフィールド上位争いに期待を示した。
「なのでこの調子で行ければと思っています。もし今の僕らが中団上位あたりにいて、初戦でそれを達成できれば、期待という点で本当に良いスタートだと言えると思います」
チーム毎に走行プログラムが大きく異なるため、テストでのラップタイムを馬鹿正直に受け止めるのは無意味だが、それでもマルコは驚きを隠さなかった。
独「Motorsport-Total」によるとマルコは「公平を期すために言うと、マクラーレンとフェラーリは(タイムが出やすい)気温が劇的に下がった夕方遅くにコースに出なかった。だから、(本来であれば)彼らはもっと接近しただろうが、それでも(RBは)トップ10にいるように見える」として、当初の期待以上の滑り出しである事を認めて「我々は驚いている」と語った。
バーレーンテスト2日目は22日(木)日本時間16時より、1時間のランチブレイクを挟んで25時までの8時間に渡って行われる。セッションはDAZNとフジテレビNEXTが完全ライブ配信・生中継する。