RBフォーミュラ1、競争力強化に向け3名の”手練”を起用…ティム・ゴスとアラン・パーメインに加え元レッドブルの主任技術者も

イタリア・ファエンツァにあるファクトリーに掲げられたビザ・キャッシュアップRB F1チームのロゴ、2024年1月Courtesy Of RB

ローラン・メキーズ新チーム体制下のビザ・キャッシュアップRB F1チーム(Visa Cash App RB)は欧州現地2024年1月29日(月)、競争力強化に向けて3名のベテラン技術者を起用した事を明らかにした。

イタリア・ファエンツァのチームは新設の最高技術責任者(CTO)としてティム・ゴスを、副テクニカルディレクターとしてギヨーム・カテラーニを、そしてレーシング・ディレクターとしてアラン・パーメインを新たに迎え入れる。

Courtesy Of Alpine

FIAレースディレクターを務めるマイケル・マシとアルピーヌのトラックサイド・オペレーション部門を率いるアラン・パーメイン、2021年7月4日F1オーストリアGPにて

つい先日、国際自動車連盟(FIA)のシングルシーター部門テクニカルディレクターを退任したばかりのゴスは10月よりチームに合流し、6年ぶりにF1の現場に復帰する。

ゴスは1990年から2018年までの28年間に渡ってマクラーレンに在籍。車両パフォーマンス部門の責任者、チーフ・エンジニア、エンジニアリング・ディレクター、テクニカル・ディレクターを務め、アイルトン・セナ、ミカ・ハッキネン、そしてルイル・ハミルトンの計5回のドライバーズタイトルに貢献した。

「新しい時代の始まりを告げるタイミングでVisa Cash App RBに加わることを嬉しく思う」とゴスは語る

「このチームには偉大な伝統と誇りがあり、すでに優秀な人材が揃っている。チーム代表のローラン・メキーズやテクニカル・ディレクターのジョディ・エギントンと共に働く事を楽しみにしている」

「我々の前にはエキサイティングな挑戦が待ち受けているが、このチームは正面から立ち向かう準備が整っていると私は考えている」

エギントンの補佐役として副テクニカルディレクターを務めるギヨーム・カテラーニは、ロータスを経てマクラーレンで空力責任者を務め、その後はチーフエンジニアとしてレッドブルでキャリアを過ごした人物だ。

カテラーニの加入についてエギントンは、空力と車両ダイナミクスに焦点を当てることで今季型のマシンの性能を引き上げる事ができるはずだと述べ、また、ゴスの加入については「今後数年間でチームのパフォーマンスを更に向上させるクルマ作りに必要な体制」を整える事ができると語った。

ベネトン、ルノー、ロータス、そしてアルピーヌで34年以上のF1キャリアを誇る大物エンジニアのアラン・パーメインはチームを離れた昨年7月までのアルピーヌ時代同様、レーシング・ディレクターとしてトラックサイド業務のすべてを監督する。

「数ヶ月のダウンタイムを経て、Visa Cash App RBチームから再びレースに復帰できてうれしく思う」とパーメインは語る。

「長年の経験から私は、このチームのメンバーが如何にプロフェッショナルで、どれだけ意欲的で、また如何ほどの競争力を持ち合わせているかを知っている。このチームがどこまで行けるのか楽しみだ」

これら3名の起用についてメキーズは「勝利に関する膨大な専門知識がチームにもたらされる事になる。彼らがこのチームをF1での次のレベルに引き上げるのに役立つと私は信じて疑わない」と語った。

また、最高経営責任者(CEO)を務めるピーター・バイエルは「今回の起用はVisa Cash App RBにとって力強い前進を意味する。 ギヨームとアランの加入によりクルマの設計と開発、そしてサーキットでのパフォーマンスは向上するだろう。 そして10月にティムが加わる事で我々は次の段階へと進むための体制の主要な要素を整え、チームの長期的な成功を確かなものにすることができるだろう」と付け加えた。

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