苦笑い…ハミルトンとルクレール、質問攻め…飛び交うフェラーリF1移籍報道を受け
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F1第7戦モナコGPの開幕を前に行われた記者会見では、移籍の噂が飛び交うルイス・ハミルトン(メルセデス)と、そのチームメイトになると噂されるシャルル・ルクレール(フェラーリ)に質問が集中した。
2023年末にメルセデスとの現行契約が満了を迎えるハミルトンは、以前からマラネロへの移籍が噂されており、つい先だってはフェラーリが4000万ポンド( 約69億円)の巨額オファーを用意しているとの報道もあった。
メディアで憶測が流れているがチームメイトに何を求めるか?との抽象的な質問を受けたルクレールは、助け舟を求めるように右隣に座っていたハミルトンの方を向いて「やあ、ルイス」と苦笑いを浮かべた。
ハミルトンを新たなチームメイトとして歓迎するか?との質問に対しては「もし僕がイエスって言ったら、あらゆる新聞の見出しになっちゃうよ」と答えた。
「ルイスは本当に素晴らしいドライバーだ。このスポーツで多くのことを成し遂げてきた。だからグリッドにいる誰もが、ルイスをチームメイトとして迎えることを望むと思う。でも、僕は今いる場所に満足していると言っておくよ。カルロスともいい関係だしね」
一方のハミルトンは「契約交渉の最中はいつだって、憶測が飛び交うものさ」と口を開いた。
「少なくともこの部屋(プレスルーム)にいるある人物が(フェラーリからのオファーを報じる)記事を書いていたのは知ってるけど、(エミリア・ロマーニャGPが)中止になって、単に退屈しのぎに書いたのかもね」
また、フェラーリとの交渉の事実関係を問う質問に対しては「ノー」と答え、メルセデスとの来季以降の契約交渉に集中しているとした。
これに関しては、F3とGP2時代のハミルトンのボスであり、現在フェラーリのチーム代表を務めているフレデリック・バスールも話し合いの事実を否定すると共に「オファーするつもりはない」と強調している。
ハミルトンは、専門の人材を雇った事でキャリアを通して初めて自らトト・ウォルフと契約交渉する必要がなくなった事を明かし、メルセデスとの交渉は「あとちょっと」のところまで進展しているとして「数週間以内の発表」を期待していると語った。
「以前は自分ひとりで交渉をしていて、それが本当にストレスだったんだけど、もうそんな事をする必要はないんだ。ほんと、ありがたいよ」
なお、イタリアでは契約満了の1年半前にも関わらず、フェラーリが早くもルクレールとの契約延長交渉を開始したとの報道があったが、当のルクレールはこれを否定した。
「まだ延長に関する話は始まっていない。ジョン(フェラーリ会長エルカーン)とは定期的にシーズンや将来のビジョンについて話しているけど、僕の契約に関してはまだなんだ。あと1年半あるしね」