リアム・ローソン、F1カタール続投決定…シート獲得の更なるチャンスと期待も過酷な週末を覚悟

ザントフォールト・サーキットのパドックを歩くリアム・ローソン(スクーデリア・アルファタウリ)、2023年8月27日(日) F1オランダGPCourtesy Of Red Bull Content Pool

リアム・ローソン(アルファタウリ)はF1世界選手権第18戦カタールGPでの続投決定を受け、自身が将来のレースシートに値する事を証明するための更なるチャンスになるとの期待を口にした。

アルファタウリは前戦日本GPを前に、2024年に向けて角田裕毅とダニエル・リカルドの続投を発表した。骨折負傷したリカルドの代役として印象的な走りを披露してきたローソンはリザーブドライバーの役割に戻ることが決まった。

ウィリアムズへのレンタル移籍の可能性は乏しく、2024年は再び舞台裏に下がる見通しだが、リカルドが再びカタールを欠場した事で将来に向けての更なるチャンスが巡ってきたと考えている。

ロサイル・インターナショナル・サーキットでの週末に先立ちローソンは「日本GPでは僕が来年、リザーブドライバーに戻るというニュースが公にされた。もちろん目標はフルタイムでのF1参戦だから残念ではあるけど、それは今も変わっていないし、こうしてチャンスはまだ続いているわけだから、将来それを実現できるように最大限に活用するつもりだ」と語った。

「今はこのチャンスが続く限り、それに集中するつもりだ。そしてF1での役割が終わった後は、メキシコGPの週末に鈴鹿で行われるスーパーフォーミュラ最終ラウンドに向けた準備に取り組む」

「クルマが違うから感触を取り戻して合わせ込むのは結構大変だと思うけど、グランプリの週末を通して鈴鹿をかなり走り込んだし、それが助けになるのは間違いない」

過去4戦とは異なり、カタールGPではスプリントフォーマットが適用される。これはロサイルでの走行経験がないローソンにとって、僅か60分間のフリー走行のみで予選に向けた準備を整えなければならない事を意味する。

「どのくらいやれるのか、アップグレードがどう機能するのかは分からない。鈴鹿で苦戦したのは主に高速のセクター1だったからね」とローソンは語る。

「新しいパッケージについてはまだ学ぶべきことがある状況だし、カタールのコースが僕らのクルマに合うタイプのサーキットなのかどうかも分からない」

「カタールではより多くのチャンスがあるとは思うけど、学ぶには時間がかかるし、おまけにスプリントが採用される週末でもあるから、このコースを走った事がない僕にとっては特に、かなりトリッキーで余計に大変だ」

「先週末にシミュレーターで走ってみたんだけど、本当に速くて凄くユニークなコースだと思う。低速コーナーは1つだけだし、残りは4速、5速、6速、7速を使うコーナーだから、ドライブするのはエキサイティングだろうね。こんなコースはあまり見たことがない」

「フリー走行は1回しかない。(予選が行われる)夜には気温がぐっと下がってラップタイムが速くなるだろうから、それまでにクルマから全てを引き出す方法を、そして何処を改善すべきかを正確に把握しておく必要がある。兎に角、今までのどのレースよりも厳しい週末になるだろうね」


カタールGPの舞台、全長5,380m、全16コーナーを有するロサイル・インターナショナル・サーキットが初めてF1カレンダーに登場したのは2021年の事だった。

初代ウィナーはルイス・ハミルトン(メルセデス)。フェルナンド・アロンソ(当時アルピーヌ)が2014年ハンガリーGPでの2位以来となる7年ぶりの表彰台に上がった。

F1カタールGPは日本時間10月6日(金)22時30分からのフリー走行1で幕を開ける。予選と決勝を含めた全セッションはDAZNフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

F1カタールGP特集

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