ホンダ勢、3-5占拠もメルセデスと大差…赤旗マゼピンは2セッション喪失 / F1カタールGP《FP3》結果とダイジェスト
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F1第20戦カタールGP土曜3回目のフリー走行が11月20日にロサイル・インターナショナル・サーキットで行われ、バルテリ・ボッタスが前日より1秒近く速い1分22秒310を記録し、FP2に続いて公式予選前最後のプラクティスでタイムシート最上部につけた。
2番手には1000分の78秒差でチームメイトのルイス・ハミルトンが続き、メルセデスが今週末初めて1-2体制を築いた。
レッドブル・ホンダはアルファタウリのピエール・ガスリーを間に挟んでマックス・フェルスタッペンが3番手、セルジオ・ペレスが5番手と言う結果となった。夕刻より開始される予選はFP3とは条件が異なる。だがこれを加味してもフェルスタッペンと最速ボッタスとの0.341秒というギャップはあまりに大きい。
日中に行われるFP3に対し、予選Q1は日没15分後にグリーンフラッグを迎える。気温の低下には暫く時間を要する事になるが、路面温度は遥かに速く低下する。
レッドブルは今週末、再びDRSのアクチュエータに問題を抱えており、FP3でもメカニックが作業に取り組む様子が何度か見られた。CTOのエイドリアン・ニューウェイ自ら、ピットウォールからガレージに戻り、監督する様子もあった。
タイトルを争うレッドブルに暗雲が垂れこめる一方、アルファタウリは2日目も絶好調だ。前日にトップ2を連取したガスリーは変わらず印象的なパフォーマンスを発揮し、1000分の11秒差でペレスを退けた。また、チームメイトと0.721秒差とは言え、角田裕毅も10番手をマーク。ダブルQ3進出に向けて前向きな兆候を感じさせた。
トップチーム+ガスリーの後方では、フェラーリ勢がアルピーヌ勢を挟み込む形で僅差の争いを繰り広げた。4台の中で最も下の9番手に終わったシャルル・ルクレールは、特に最初の数コーナーにおけるSF21の挙動に不満を訴えていた。
グランプリ2日目を迎えた現地ドーハは晴れ、予選結果を占うセッションは気温28℃、路面39℃のドライコンディションでスタートした。
初日同様、縁石を高速で横切る事で振動に見舞われ、エンドプレートやバージボード、フロア等、様々なパーツが飛び散る場面が見られた。またルクレールはターン2で180度スピンを、ガスリーは「一体何が起こったんだ?」と自問自答する奇妙な360度スピンを喫したが、何より大きな事件はハースで起きた。
FP1でコース外に飛び出した事でモノコック交換が必要となり、その結果としてFP2を欠場したニキータ・マゼピンは、失われた時間を埋め合わせるべく開始早々にコースへと向かったものの問題が発生したようで、ピットから出てすぐ、チームからクルマを停めるよう指示された。
セッションはいきなり赤旗が振られ、6分間に渡って中断された。チームはパワー・コントローラーの交換に取り組んだが結局、マゼピンが時間内に戻ってくる事はなかった。
FP3 was over before it began for Nikita Mazepin 😫#QatarGP 🇶🇦 #F1 pic.twitter.com/uycKPyvgjk
— Formula 1 (@F1) November 20, 2021
異なるコンディションが想定される2時間後の予選に向け、チームは縁石によるマシンへのダメージを修復して集めたデータを分析し、クルマを仕上げていく事になる。レイアウト的にはオーバーテイクが非常に困難と予想されるため、ここでの予選結果はレースリザルトに大きく影響する可能性がある。
全3ラウンド、計1時間が予定される2021年F1カタールグランプリ公式予選は、日本時間11月20日(土)23時からロサイル・インターナショナル・サーキットにて行われる。
2021年F1第20戦カタールGPフリー走行3(FP3)リザルト
Pos | No | Driver | Team | Time | Gap | Laps |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 77 | ボッタス | メルセデス | 1:22.310 | 17 | |
2 | 44 | ハミルトン | メルセデス | 1:22.388 | +0.078 | 16 |
3 | 33 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:22.651 | +0.341 | 10 |
4 | 10 | ガスリー | アルファタウリ | 1:22.835 | +0.525 | 17 |
5 | 11 | ペレス | レッドブル | 1:22.846 | +0.536 | 14 |
6 | 55 | サインツ | フェラーリ | 1:23.048 | +0.738 | 17 |
7 | 14 | アロンソ | アルピーヌ | 1:23.186 | +0.876 | 13 |
8 | 31 | オコン | アルピーヌ | 1:23.209 | +0.899 | 18 |
9 | 16 | ルクレール | フェラーリ | 1:23.276 | +0.966 | 17 |
10 | 22 | 角田裕毅 | アルファタウリ | 1:23.567 | +1.257 | 20 |
11 | 3 | リカルド | マクラーレン | 1:23.711 | +1.401 | 14 |
12 | 5 | ベッテル | アストンマーチン | 1:23.884 | +1.574 | 17 |
13 | 4 | ノリス | マクラーレン | 1:23.895 | +1.585 | 16 |
14 | 63 | ラッセル | ウィリアムズ | 1:23.923 | +1.613 | 17 |
15 | 18 | ストロール | アストンマーチン | 1:24.154 | +1.844 | 17 |
16 | 7 | ライコネン | アルファロメオ | 1:24.246 | +1.936 | 19 |
17 | 99 | ジョビナッツィ | アルファロメオ | 1:24.288 | +1.978 | 17 |
18 | 6 | ラティフィ | ウィリアムズ | 1:24.499 | +2.189 | 15 |
19 | 47 | シューマッハ | ハース | 1:24.680 | +2.370 | 20 |
20 | 9 | マゼピン | ハース | 1 |
コンディション
天気 | 晴れ |
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気温 | 28℃ |
路面温度 | 39℃ |
セッション概要
グランプリ名 | F1カタールGP |
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セッション種別 | フリー走行3 |
セッション開始日時 |
サーキット
名称 | ロサイル・インターナショナル・サーキット |
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設立 | 2004年 |
全長 | 5419m |
コーナー数 | 16 |
周回方向 | 時計回り |