角田裕毅、SQ1敗退「今さら遅すぎる」RBの戦略に不満と苛立ち…ポテンシャル活かせず

SQ1敗退を経てインタビューに答える角田裕毅(RBフォーミュラ1)、2024年11月29日(金) F1カタールGPスプリント予選(ロサイル・インターナショナル・サーキット)copyright FORMULA 1

11月29日(金)に行われた2024年F1第23戦カタールGPのスプリント予選(SQ)で、17番手のSQ1敗退に終わった角田裕毅(RBフォーミュラ1)は、チームの走行戦略に不満を表明した。

「かなり雑でした。どうしてあんなに遅くピットを出たのか意味が分かりません」と角田裕毅は振り返った。

「兎に角、予選を通してずっと慌ただしく、まともなトラックポジションで走ることができませんでした」

「正直、僕ができることは全てやったつもりですが、今朝のプラクティスで見せたようなパフォーマンスを最大限に引き出すことはできませんでした」

また、プレスリリースを通して「僕はミスをしていませんし、何が起きたのかは分かっています」とも述べた。

角田裕毅はSQ1で、チェッカー直前のギリギリのタイミングで最終ラップに突入。最初の2セクターで自己ベストを更新したものの、最終セクターでペースを落とし、SQ2進出までわずか0.017秒差の17番手で敗退した。

インラップでは、無線を通じて「なぜセッション終盤に急かされたのか理解できない」とフラストレーションをあらわにする場面があった。

角田裕毅がFP1で記録した5番手タイムは、ロサイル・インターナショナル・サーキットでのVCARB 01の高い潜在的能力を示すものだが、スプリントでのポイント獲得は厳しい状況となった。

しかしながら、土曜日には本予選、日曜日には決勝レースが控えており、巻き返しの余地は十分に残されている。

カタールでのVCARB 01にポテンシャルがあると思うか?と尋ねられた角田裕毅は、「そう思いますが、でも、今さら遅すぎます。予選の一つは終わってしまいました。…本来なら間違いなく、もっと上手くやれたはずです」と答え、悔しさをにじませた。

初日の角田裕毅について、レーシング・ディレクターを務めるアラン・パーメインは「今朝のユーキは本当に速かった。クルマには特に問題がなく、バランスにも大いに満足していたが、ターン12、13、14という高速セクションで大幅にタイムを失い、その結果、SQ1突破には至らなかった」と説明した。

「我々としては今後、スプリントレースだけでなく明日の予選でもパフォーマンスを発揮できるクルマを彼に用意するため、データを洗いざらい精査していくつもりだ」


2024年F1カタールGPのスプリント予選では、ランド・ノリス(マクラーレン)が圧倒的なパフォーマンスでポールポジションを獲得。2番手にジョージ・ラッセル(メルセデス)、3番手にチームメイトのオスカー・ピアストリが続いた。

スプリントは日本時間11月30日(土)23時から、公式予選は同27時から1時間に渡ってロサイル・インターナショナル・サーキットで開催される。セッションの模様はDAZNフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

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