F1バルセロナテスト《6日目》午前速報:跳馬ベッテルがクラッシュ…セッションは40分間中断

カタロニア・サーキットを周回するスクーデリア・フェラーリSF90copyright Ferrari S.p.A.

スクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテルがクラッシュを喫した事で、第2回F1バルセロナテスト6日目午前のセッションは、40分間に渡って赤旗中断となった。現地11時過ぎ、マット塗装のSF90がターン3を曲がりきれずにバリアに激突。ステアリングを握っていたベッテルはメディカルセンターへと直行した。幸いにも怪我はない模様で、すぐに無事が発表された。

バルセロナテスト6日目最終結果

詳細な原因は明らかとなっていないが、チームはマシンのメカニカルトラブルによる事故であった事を認めている。事故の際、マシン左フロントは地面に接触。激しく火花を散らしていた。跳馬は冷却システムに問題を抱え、昨日もセッションの大半を棒に振っている。

ベッテルはアクシデントを前に計40周を走り込み、中間コンパウンドのC3タイヤで1分18秒195の2番手タイムをマークしていた。午後はベッテルに代わりシャルル・ルクレールが走行を担当する予定だが、マシンが再びコース上に復帰する見通しは立っていない。

テスト6日目の現地バルセロナテストは晴れ。現地9時、日本時間17時に、気温6度・路面温度8度のドライコンディションでスタートし、4時間に渡る午前の部が終了した。暫定トップはマクラーレンのカルロス・サインツ。開始早々にC4コンパウンドを履き、16秒台目前の1分17秒144を記録。集まった地元ファンを沸かせた。

レッドブル・ホンダはこの日も好調をキープ。RB15のステアリングを握ったマックス・フェルスタッペンは、グリーンフラッグ直後から精力的に周回を重ねて69周を走破。中間コンパウンドのC3タイヤで3番手タイムにつけている。もう一台のホンダエンジン勢、スクーデリア・トロロッソはダニール・クビアトが36周を走ってC3タイヤで5番手タイムをマークした。

昨日油圧系にトラブルが発生し、フェラーリと同じ様にセッション大半を失ったメルセデスは問題を克服。バルテリ・ボッタスが午前の最多ラップとなる75周を走り込み、C3タイヤで4番手タイムをマークしている。徐々に信頼性を高めているルノー勢は、午前をダニエル・リカルドが担当。最も硬いC1タイヤを履いて、最多ボッタスに次いで72周を走り込んだ。

F1合同テスト《6日目》午前結果速報

Pos Driver Team Time Tyre Laps
1 カルロス・サインツ マクラーレン 1:17.144 C4 56
2 セバスチャン・ベッテル フェラーリ 1:18.195 C3 40
3 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダ 1:18.395 C3 69
4 バルテリ・ボッタス メルセデス 1:18.941 C3 75
5 ダニール・クビアト トロロッソ・ホンダ 1:19.060 C3 36
7 キミ・ライコネン アルファロメオ 1:19.194 C3 43
6 セルジオ・ペレス レーシングポイント 1:19.202 C3 29
10 ロバート・クビサ ウィリアムズ 1:19.367 C5 42
8 ロマン・グロージャン ハース 1:19.717 C2 57
9 ダニエル・リカルド ルノー 1:22.597 C1 72
ルイス・ハミルトン メルセデス
シャルル・ルクレール フェラーリ
ニコ・ヒュルケンベルグ ルノー

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