トロロッソ・ホンダ 好調のまま上位を維持「如何なる速度域でもマシンが快調」第一回 F1バルセロナテスト 2日目

STR13での初テストに臨むピエール・ガスリーcopyright Red Bull Content Pool

カタロニア・サーキットで開催されているF1公式テスト2日目を終え、「文句なし」のスタートを切った新生トロロッソ・ホンダはその勢いが偽りでないことを示してみせた。

初日担当のブレンドン・ハートレーからタスキを受け取ったピエール・ガスリー、全体で3番目に多い82周を走破し、1分21秒212の6番手タイムを記録した。チェッカー直前まで5番手につけていたが、終了直前にルノーのカルロス・サインツにコンマ1秒差でポジションを譲った。

最速を記録したベッテルからは1.6秒落ち。ソフト勢としてはフェラーリ、ルノーに次ぐ3番目のタイムを残した。総合3番手につけたマクラーレンのストフェル・バンドーンが最も速いハイパーソフトを履いていた事を考えれば、かなり有望なタイムを刻んだと言える。

今年の初走行を終えたガスリーは「低速であれ中高速であれ、マシンは一貫して快適」とトロロッソ・ホンダ2018年マシンSTR13の感想を語った。会場のカタロニア・サーキットは「このコースで速いマシンはどのコースでも速い」と言われ、マシンの総合力が試される場所として知られる。

セッション終了直前には降雪があった程冷え込んだ27日のバルセロナテスト。厳しい一日を終えて、ガスリーとテクニカル・ディレクターのジェームス・キー、ホンダの現場責任者を務める田辺豊治がコメントを発表した。

トロロッソ・ホンダ:テスト2日目を終えて

ピエール・ガスリー6位, 1分21秒318

今日のコンディションには本当に手を焼いたよ。できるだけ走行しないようにしてた位だからね。今日の午後は、人生で初めて「雪のコンディション」でF1マシンをドライブしたわけだけど、何だか大それた映画のようだったね!エンジンとマシンに対する理解をより深めることができ、良い一日になったと思う。全体的に満足してるよ。

低速であれ中高速であれ、コーナーからコーナーに至るあらゆる場面でマシンは一貫して快調だった。第一印象は良いね。まだやるべきことは多いけど、全体としては良い方向性に向かってると思う。

より多くの周回数を稼ぐことが目的だったから、全開でプッシュする事はなかったよ。天候が悪くて計画していたプランを変更したけど、結果的に今日これだけの量を走る事ができた。午前中はかなりスタートが遅れたけど、トラック上での時間を最大限に活用できたと思うし、このコンディションの中では出来る限りのベストを尽くせたと思う。

ジェームス・キーテクニカル・ディレクター

今日はピエールにとって初めてのSTR13の走行となった。昨日と同じように今日はとても寒く厳しいコンディションになってしまった。低い気温と路面温度のために、またしても走行時間を失ってしまったよ。まぁ、それは誰にとっても同じことなんだが、ストレスが溜まる一日になった。

大きな事ではないんだが、シャーシに少しばかり問題があったため、午後の走行でちょっと遅れを取ってしまった。ホンダのパワーユニットに関して言えば、一日を通してとてもスムーズに動いてくれてるよ。

我々は既に、テストにおけるタスクリストの最も重要な項目の幾つかをやり遂げる事が出来たし、マシンの挙動についても確実に多くの事を学んでいる。それによってこれからの方向性がより明確になったし、残りのテストで何を注視すべきかという事がハッキリした。

現時点では、パフォーマンスを気にせず周回数を稼ぐことが最優先事項だって事に変わりはない。来週は、より詳細な箇所に対して取り組んでいくつもりだ。

田辺 豊治ホンダF1現場責任者

昨晩軽く雪が降った事もあり、2日目のテストを迎えた今日の気温はとても低く、コースコンディションは難しいものでした。昨日と同じように、ひたすらテストプログラムを続けながら、多くの周回を走りきりました。トロ・ロッソ側は車のセットアップ作業や基本的なエアロデータの収集を行い、我々エンジン側は、昨日始めたファンクション・テストの続きを行いました。

初めてのテストで滑りやすい状況にもかかわらず、ピエールはノートラブルで素晴らしい仕事をしてくれました。この寒さは理想的とは言えませんが、トラブルフリーで82周を走った事は、昨日の勢いを維持する事につながります。良い感じです。この流れで次の2日間をこなして行きたいと思っています。

F1プレシーズンテスト2日目順位結果

この記事をシェアする

関連記事

モバイルバージョンを終了