レッドブル・ホンダ、テスト5日目は僅か92周…敢えて周回数を追求しなかった理由とは?

ピットストップの練習を行うレッドブル・ホンダ、2020年F1バルセロナテスト5日目Courtesy Of Red Bull Content Pool

レッドブル・ホンダは2月27日(木)に行われたバルセロナテスト5日目のセッションで、一日を通してトータル92周という周回数に留まった。この日エンジントラブルで午後の大部分を棒に振ったメルセデスに次ぐ少なさだった。

レッドブルのレースエンジニアリング部門の責任者を務めるギヨーム・ロケリンは一日を振り返り、何故周回数が伸びなかったのかを説明した。

「今日の午前は雨で路面が濡れていただけでなく気温も低かったため滑りやすく、午後は午後で風が強かったため、一日を通してかなり難しいコンディションだった」

「そのため、少しでも無理をすれば簡単にクルマを壊してしまう可能性があったし、風の影響でデータの判断を誤れば後退してしまうのは明らかだったから、今日はかなり慎重に事を進めたんだ。その事は周回数に表れていると思う」

「メルボルンでの開幕戦が間近に迫る中、我々は自分たちがした事が愚かなことではなく理に適っているかどうかを確認したかったし、また、テストを進めるのであれば目の前で起きている事をきちんと把握したかったため、一日を最大限に有効活用するために、コンディションに合わせて調整しながらショートランを行った」

セッション序盤に走行を見送ったのはレッドブル・ホンダだけではなかった。ハースもまたウェットコンディションでの走行を避け、路面が乾いてからケビン・マグヌッセンをコースへと送り出していた。

レッドブル・ホンダ陣営はこれまでの5日間のテストで一度もパフォーマンスランを行っておらず、一発の速さについては全くの未知数だが、ロケリンは次のように述べ、最終6日目にはその片鱗が垣間見えることになるだろうと付け加えた。

「多かれ少なかれ明日はマックスとアレックスのための一日になるだろう。スピードとマシンの感触を上げることで、彼らにメルボルンで何が期待できるのかを知ってもらう事になる」

開幕前となるテスト最終6日目のセッションは、2月28日(金)現地9時、日本時間17時からスペインのカタロニア・サーキットで開催される。

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