ホンダ勢、トラブルに見舞われ走行ロス「パワーユニットは問題なく順調」と田辺TD

ピットストップ練習を行うレッドブル・ホンダのメカニックたち、2020年F1バルセロナテスト4日目copyright Red Bull Content Pool

ホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターは、メカニカルトラブルで走行時間を大幅にロスしたF1バルセロナテスト4日目を振り返り、パワーユニット側には何も問題がなかったとの考えを示した。

ホンダエンジンを積むレッドブルとアルファタウリはこの日、セッション開始と共にインスタレーションラップに出るもすぐさまピットへと戻り、その後3時間近くをガレージ内で過ごし、ランチブレイクまであと1時間という同じタイミングでコースに復帰した。原因についてレッドブル側は「サスペンション関連の問題」、アルファタウリは「パイプが緩んでいた」と説明した。

更にセッション終了5分前には、2台がほぼ同時にコース上でストップし、赤旗中断のままにチェッカーフラッグが振られた。マックス・フェルスタッペンはターン10で不可解なスピンを喫しコースアウト。これと全く同じタイミングで、ダニール・クビアトがターン9でストップした。

レッドブルのレースエンジニアリング部門を率いるギヨーム・ロケリンは「懸念すべき問題ではない」として詳細を明かしておらず、田辺テクニカル・ディレクターも「1日を通してPUに問題はなくスムーズだった」と述べ、エンジントラブルの可能性を除外しているが、何とも奇妙な一日となった。

Pos Driver Time Gap Tyre Laps
2 マックス・フェルスタッペン
Red Bull
1:17.347 + 0.405 C3 84
4 ダニール・クビアト
AlfaTauri
1:17.456 + 0.514 C3 61
5 ピエール・ガスリー
AlfaTauri
1:17.540 + 0.598 C4 25
6 アレックス・アルボン
Red Bull
1:17.550 + 0.608 C2 29

パワーユニットは問題なく順調

田辺 豊治ホンダF1現場責任者

先週のテスト1で両チームから得られたデータを分析し、そこから得た学びを元にして今日のウインターテスト2の初日に臨みました。

今日を含めたこれからの3日間は、セッティングの最適化と並行して機能確認の作業に取り組む予定ですが、メルボルンでの開幕戦に向けて、先週よりもさらに細部にこだわり、ファインチューニングを行っていく形になります。

本日は両チームともに、午前中にマシンを長く止めている時間があったため、午後はその遅れを取り返すべく作業に集中しましたが、パワーユニットに関しては一日を通して大きな問題もなく、全てスムーズに進める事が出来たと考えています。


第2回テスト初日をトップで締め括ったのはアルファロメオのロバート・クビサ。2番手にはレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン、3番手にはレーシングポイントのセルジオ・ペレスが続く結果となった。

2020年F1バルセロナテスト5日目のセッションは、2月27日(木)現地9時、日本時間17時からスペインのカタロニア・サーキットで開催される。

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