メルセデス、いとも容易くレコード級…W11の実力の片鱗見せるも「まだまだ速くなる」

ピットストップ練習を行うメルセデスAMGペトロナスF1チーム、2020年F1バルセロナテストにてcopyright Daimler AG

メルセデスAMGペトロナスF1チームは、カタロニア・サーキットで行われたプレシーズンテストの最初の3日間を終えて、新車「W11」のパフォーマンスを引き出すべく充実したマイレージを稼いだ。ルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスの2人で重ねた周回数は3日間でトータル494ラップ、距離にして約2,300kmに上った。これは全10チームの中で最多だ。

21日の最終3日目にはC5コンパウンドを使ってのパフォーマンスランを行い、自身が持つコースレコードに迫る1分15秒732を刻んたバルテリ・ボッタスがトップに、ルイス・ハミルトンが2番手に続き、タイムシートの1-2を独占してテスト1を締め括った。今年のスペインGPは13秒台もあり得るかもしれない。

クルマを降りたボッタスは「このクルマは非常にドライバビリティが高い。まだまだ速くなるはず」と語り、ライバルを牽制した。なおレッドブル・ホンダとフェラーリは、まだ一度もパフォーマンスランを実施していない。

テクニカル・ディレクターを務めるジェームス・アリソンは「クルマの信頼性は明らかに高く、3日間を通してまずまずのパフォーマンスを発揮していた。もちろん、取り組むべき事はまだ山積みで、それが来週のタスクとなるが、実に素晴らしいベースラインを構築出来たと思う」と語り、3日間を総括した。

メルセデス:バルセロナテスト3日目

ルイス・ハミルトン順位: 2位 / 周回数: 73周

チームがこれまで多大な努力を重ねてきた事に敬意を払いたい。マシンの信頼性の高さを実感しているし、ここでのW11はかなり良い感じだ。

テスト1ではしっかりとマイレージを積み重ねる事が出来たし、地に足をつけてプログラム進めてこれてる。これは、現場やファクトリーのみんなの努力の賜物だ。本当に誇りに思うよ。

今週集めたすべてのデータを分析して、来週に向けてどのようにしてクルマを改善させていくかを検討する必要がある。

バルデリ・ボッタス順位: 1位 / 周回数: 65周

今日は何度かショートランも出来たし、少しずつ限界までマシンをプッシュしていく事が出来てとても楽しかった。結果として、このクルマの性能をもう少し垣間見る事ができたよ。いや本当に楽しかったし、すごく気分が良いね。

昨日から段階と比べるとセットアップ面で一歩先に進めたような気がする。このクルマは本当にドライバビリティが高いから、目標とするステップアップに向けて来週さらに頑張って仕事に取り組めば、もっと良くなると思う。

全体的に言って、テスト1は凄く良かったと思う。毎日前進する事ができたし、チームの一人ひとりがマシンとエンジンを用意するために本当に素晴らしい仕事をしてくれた。来週またクルマに乗るのを楽しみにしてる。


テスト1の最終日をトップで締め括ったのはメルセデスのバルテリ・ボッタス。2番手にはルイス・ハミルトンが続きシルバーアローが1-2を独占した。3番手はルノーのエステバン・オコンという結果となった。

2020年F1バルセロナテスト4日目のセッションは、4日間の休みを挟んで2月26日(水)現地9時、日本時間17時からスペインのカタロニア・サーキットで開催される。

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