ホンダF1、テスト中にRB16のエンジンを急遽交換「疑念点が発覚した」と田辺TD
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ホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターは20日のバルセロナテスト2日目を終えて、レッドブルのアレックス・アルボンがドライブしていたRB16のエンジン交換を昼休み中に行ったと明かした。
この日はホンダエンジン勢は、アルファタウリのピエール・ガスリーが単独で147周を走り込んで5番手タイムを記録し、レッドブルのアレックス・アルボンが134周を走破して4番手タイムを刻んだ。ガスリーに関しては路面温度が低かった最初の周回のターン9でスピンを喫する場面もあったが、マシンには特にダメージもなく、その後もスムーズに走行を続けた。
Pos | Driver | Time | Gap | Tyre | Laps |
---|---|---|---|---|---|
4 | Red Bull |
アルボン1:17.912 | + 0.821 | C2 | 134 |
5 | AlfaTauri |
ガスリー1:18.121 | + 1.030 | C2 | 147 |
田辺豊治テクニカル・ディレクターによると、予定外のエンジン交換を行ったのは、アルボンが使用していた個体に問題が発生する危険性があったためだというが、車体から下ろして確認作業を行ったところ、問題は発見されなかったとのことで、最終3日目に再び使用する予定だという。
急遽エンジン交換を実施「疑念点が発覚した」
田辺 豊治ホンダF1現場責任者
テスト2日目の今日も、昨日同様に基本的な機能確認のプログラムを進めるとともに、昨晩の走行データを解析した結果をフィードバックして、パワーユニットのセッティングの最適化を進めました。
なおランチタイム前に、HRD-Sakuraのベンチテストでパワーユニットに関する懸念点が発生したため、万全を期す意味でアルボン選手のパワーユニットをマシンから切り離し、別の個体に乗せ換える作業を行いました。
確認の結果、特に問題は見られなかったため、今日の午前に使用していた個体は、明日のセッションで再び使用する予定です。
この作業によって幾らか走行時間を失うことにはなりましたが、最終的にはアルボン選手が134周、ガスリー選手が147周を走行し、今日も多くのデータが得られた一日となりました。
第1回テストの最終日となる明日は、レッドブル、アルファタウリ共に、2名のドライバーがマシンをシェアする形でテストを行う。
2日目をトップで締め括ったのはアルファロメオのキミ・ライコネン。2番手にはレーシングポイントのセルジオ・ペレス、3番手にはルノーのダニエル・リカルドが続く結果となった。
2020年F1バルセロナテスト3日目のセッションは、日本時間2月21日(金)現地9時から17時まで、スペインのカタロニア・サーキットで行われる。