ホンダF1、難条件の中で2列目独占…角田はQ2敗退も「決勝でのアグレッシブな走りに期待」と田辺TD

アルガルベ・サーキットのパドックを歩くホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクター、F1ポルトガルGPにてCourtesy Of Honda Motor Co., Ltd

ホンダエンジン勢は5月1日のF1ポルトガルGP公式予選で、レッドブルのマックス・フェルスタッペンがポールポジション相当のラップを刻んだものの、トラックリミット違反でタイムが抹消され3番手に甘んじる悔しい結果となった。

巻き返しを目指した最終計測では、トラフィックに加えて風が強まった事でタイヤを上手く機能させる事が出来ず、フェルスタッペンは最速を刻んだバルテリ・ボッタス(メルセデス)からコンマ4秒落ちの3番手に終わった。セルジオ・ペレスは同コンマ5秒落ちの4番手で、チームとしては2列目独占という形となった。

予選後のフェルスタッペンは酷く落胆した様子を見せた。レースを振り返ったフェルスタッペンは、コースの新舗装とトラフィックとなったセバスチャン・ベッテルに不満と苛立ちをあらわにした

アルファタウリ・ホンダ勢は、ピエール・ガスリーが渾身の走りで昨年のバーレーンGPから続く連続Q3進出記録を6に伸ばして9番手を確保したが、角田裕毅はまとめ切れず14番手でノックアウトを喫した。Q2での2人のタイム差は0.411秒と開いた。

グリッド争いを終えて決勝に向けての豊富と見通しを語ったホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターは角田裕毅について「レースでは彼らしいアグレッシブな走りを期待しています」とエールを送った。

Pos Driver Q1 Q2 Q3 Laps
3 マックス・フェルスタッペン 1:19.485 1:18.650 1:18.746 20
4 セルジオ・ペレス 1:19.337 1:18.845 1:18.890 22
9 ピエール・ガスリー 1:19.464 1:19.052 1:19.475 26
14 角田裕毅 1:19.684 1:19.463 17

Honda:F1ポルトガルGP予選を終えて

田辺 豊治ホンダF1現場責任者

難しいコンディションの中で行われた今日のポルトガルGP予選では、両チームともに風の影響やタイヤグリップなどに苦しむ事になりました。

そんな中、レッドブル・ホンダ勢はフェルスタッペン選手が3番手、ペレス選手が4番手と、両ドライバーが並んで2列目スタートのポジションを確保することができました。

スクーデリア・アルファタウリ・ホンダはガスリー選手がQ3進出を果たして9番手と、昨年から続く6戦連続でのQ3進出を果たし、安定した予選のパフォーマンスを見せてくれました。

このサーキットでの初走行となったチームメートの角田選手は、残念ながらQ3進出を逃して14番グリッドとなりましたが、レースでは彼らしいアグレッシブな走りを期待しています。

昨日から本日へのコンディション変化など、明日に向けてはデータを十分に解析してレースに備えます。


2021年F1ポルトガルグランプリ決勝レースは、日本時間5月2日(日)23時にスタートの時を迎える。1周4684mのアルガルベ・サーキットを66周する事でチャンピオンシップを争う。

F1ポルトガルGP特集

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