ピレリ、2019年のF1公式テストで採用するコンパウンド別専用デザインを公開

2019年バルセロナテストに投入される5種類のF1ピレリタイヤ

F1の公式タイヤサプライヤーを務めるピレリは2月5日、2019シーズンのF1世界選手権公式テスト専用に設計された全5種類のタイヤデザインを発表した。シーズンの行方を占うF1合同テストは、2月18日(月)からスペインのカタロニア・サーキットで開催される。

昨年は硬さに応じて計7種類のカラーリングで色付けされていた晴れ用のF1タイヤだが、2019シーズンは依然として5種類のコンパウンドを製造する一方で、識別用カラーは3色へと整理。ファンがサーキットで目にする事になるのは、硬い方から順に白色、黄色、赤色の3色のみとなる。

5種類のコンパウンドは内部的に、硬い方から順にC1、C2、C3、C4、C5と呼ばれる。シーズン中はこれら5種類の中から各サーキットの路面特性に応じて3つをピックアップ。最も硬いものに白色、中間のものに黄色、最も柔らかいものに赤色のラインを描き、各チームへと供給する。

だが、ピレリは各コンパウンドの違いをファンに伝えたいとの想いから、プレシーズンテストを含めた公式テストにおいては、3色の色使いにバリエーションをもたせた5種類のデザインを採用する。

「実際のレースでは3色しか使われないため、我々はテストでも同様の3色に限ったカラーリングを施すことにした」ピレリのF1部門とレーシングカー部門を率いるマリオ・イゾラはこの様に述べた。

「とはいえ、我々としてはファンの皆さんに各コンパウンドの違いをお伝えしたいと思っている。検討の結果、最も硬いものと柔らかいものにはタイヤウォールにラインを引かない事にした。我々はシーズン前テストだけでなく、シーズン中テストでも同様のアプローチを採用するつもりだ」

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