セルジオ・ペレス、2020年末でのレーシングポイントF1離脱を発表…来季の「プランBはない」

ハンガロリンクのピットを歩くレーシングポイントのセルジオ・ペレス、2020年F1ハンガリーGPにてcopyright Racing Point

セルジオ・ペレスはトスカーナGP開幕を2日後に控えた欧州時間2020年9月9日(水)、2020年シーズンを最後にレーシングポイントF1チームを去ることを明らかにした。メキシコ人ドライバーは昨年、3年契約にサインしているが、シルバーストンを拠点とするチームがアストンマーチンに改称される前にチームを離れる。

レーシングポイントのシートには今季末でフェラーリを去るセバスチャン・ベッテルが収まるのではとの憶測が広がっていた。現レギュラードライバーは2人共が来季以降の契約を有していたが、もう一つのシートはチームオーナーのローレンスの息子であるランス・ストロールが手にしているため、ペレスが放出される可能性が高いと見られていた。

ペレスは声明の中で「人生における全ての物事には始まりと終わりがある。7年間一緒に過ごした後、僕のこのチームでの時間は今シーズン末を以て終わりを迎える」と述べた。

また2021年のシートについては「プランB」がないとし、来季の見通しは立っていないと明かした。更に「状況が不安定で辛い時期にこのチームに賭けていた分、少し傷ついた」と、電撃離脱の背景に触れた。

「僕を信じてフォース・インディアでF1キャリアを続けることを許してくれたビジェイ・マルヤへの感謝の想いを忘れた事はない」

「ここ(F1)でレースを続ける事を目指しているけど、それは僕のモチベーションを高めてくれるプロジェクトを見つけられるかどうかにかかっている」

一貫したパフォーマンスレベルの高さとバックに付く財政支援者の存在を考慮すれば、ペレスが中団チームのシートを見つける事は決して困難ではないと考えられる。だが、かつてマクラーレンからF1に参戦した事もあるベテランドライバーは、競争力のなきチームでレースを続ける事を望んでいない。

ペレスの発表に続いて、レーシングポイントは今シーズンが終了した時点でペレスがチームを去ると正式に発表。チーム代表のオトマー・サフナウアーは次のように述べ、7年間に渡るペレスの貢献に感謝の意を表すとともに、その想い出を振り返った。

「チェコは7年間に渡ってシルバーストン・ファミリーの一員だった。そしてその間に、グリッド上で最も完成度の高いドライバーの1人へと成長した。土曜と日曜にはまばゆいほどの速さを発揮し、粘り強いレーサーとしての評判を確立した。彼との時間は本当に楽しく素晴らしいものだった」

「表彰台獲得のチャンスがある時、チェコは常にそれを掴む用意があった。彼が獲得した5つの表彰台はこのチームの歴史の中で最高の日々を思い出させてくれる」

「クルマを離れている時のチェコは本当に面白い性格の持ち主で、我々によって良き友人でもあった。彼とこれほど長い間に渡って一緒に仕事ができたことを嬉しく思っている。今年末に別れる事になるが、まだ9レースが残っているし、チェコと共に特別な思い出を作る機会はたくさんある」

4度のF1ワールドチャンピオンは現時点で来季以降の計画を明らかにしていないが、理論的に言えば、ペレスの離脱はベッテルのアストンマーチンF1加入への道が切り開かれた事を意味する。

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