セルジオ・ペレス、走行のみならず”新参”ローソンの「態度」を猛批判…接触を経て母国メキシコで最下位
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2024年の母国F1メキシコGPを最下位で終えたセルジオ・ペレス(レッドブル)は、新参者リアム・ローソン(RBフォーミュラ1)のドライビングのみならず、「態度」をも批判した。
ペレスは19周目、ローソンとの攻防の最中にサイドポッドとフロアを損傷した。ターン4のイン側に飛び込みオーバーテイクを狙ったが、粘るローソンは続くターン5で、ペレスをコース外に追いやる格好でポジションを守った。
両者は互いに無線を通して非難。パフォーマンスが低下したペレスは最終的に、母国観衆が見守る前で、完走17台中最下位でフィニッシュした。ローソンは一件を経て、ペレスを追い抜く際に中指を立て、その後、フランコ・コラピント(ウィリアムズ)とも接触し、16位に終わった。
キャリア7戦目のローソンがベテランドライバーに批判されたのはこれが初めてではない。1週間前のアメリカGPでは、今週末に通算400戦目を迎えた史上最も経験豊富なドライバー、フェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)と対立した。
ペレスは、ローソンのドライビングと態度の両方がF1の水準に達していないと主張した。
「まるでクルマがそこにいないかのように、彼がコース外から急に入ってきたんだ。彼は接触を避けられたはずだ。幸いにも僕が彼に気づいてスペースを空けたから良かったものの、そうでなければ大事故になっていた」とペレスは語った。
「不必要だった。お互いのレースが台無しになってしまった」
「少しやり過ぎだ。彼はフェルナンドに対しても同じことをしたし、最後にフランコに対しても同じことをした。なのにペナルティは科されなかった」
「F1に参戦して間もないからこそ、もう少し謙虚であるべきなのに、彼は2度のワールドチャンピオン(アロンソ)の話すら完全に無視した」
「F1では当然、ハングリー精神が必要だけど、コースの内外を問わず敬意を払うべきだ。彼にはそういう態度が欠けていると思う」
「僕は彼が優れたドライバーだと思っている。彼自身が一歩下がって学んでくれることを願ってる」
ペレスはまた、考え方を改めない限り、ローソンのF1キャリアは短命に終わる可能性があると警告した。
F1での14シーズン目を過ごすペレスは「彼は『自分は少しやり過ぎている』と考え、一歩下がってやり直し、若手ドライバーとして学ばなければならないと思う」と主張した。
「F1の世界は残酷なほどに厳しい。失敗から学ばなければ、この世界で生き残ることは難しいかもしれない」
さらに、ローソンのせいでレッドブルは潜在的に大量ポイントを失ったとして、レッドブル首脳陣は「彼に話をすべきだと思う」とも語った。
一方のローソンも「彼は僕をコース外に追いやり、ターン5でもスペースをくれなかった。残念だ。僕には逃げ場がなかった」と語り、ペレスへの不満を表明したが、ペレスに対するジェスチャーについては反省の弁を口にした。
「感情に任せてしまった。半周に渡って妨害されて腹が立ってしまったけど、言い訳はできない。僕はああいったことをする人間じゃないし、あれはやってはならないことだった」とローソンは語った。
2024年F1第20戦メキシコGPの決勝レースでは、カルロス・サインツがポール・トゥ・ウインを飾り、ランド・ノリスが2位、シャルル・ルクレールが3位に続く結果となった。
インテルラゴス・サーキットを舞台とする次戦サンパウロGPは、11月1日のフリー走行1で幕を開ける。今季5回目のスプリントが予定される。