エステバン・オコン、パルクフェルメ違反で衝撃のダブルPLスタート / F1アゼルバイジャンGP
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アルピーヌF1チームのエステバン・オコンはパルクフェルメ規定違反により、4月29日(土)のF1アゼルバイジャンGPスプリントと30日(日)の決勝レースの両方をピットレーンからスタートする。
オコンは初日に行われた予選で12番手、土曜のスプリント・シュートアウトで13番手を刻んだが、チームはスプリントを前にオコンの31号車を変更する決断を下した。
チームは詳細について明かしていないが、FIAテクニカル・デリゲートを務めるジョー・バウアーによるとアルピーヌはサスペンションのセットアップを変更した。
パルクフェルメは”予選専用マシン”を禁止するために設けられているルールで、予選が開始された後に一旦ピットレーンを離れると、チームは決勝開始までマシンに手を加える事ができない。
スプリント週末は予選が初日2回目のセッションとして行われる。以降、クルマを変更すれば規定違反となり、ピットレーンからのスタートが命じられる。
メルセデスやアストンマーチンといった上位チームとの差を縮めるべくアルピーヌは今回、フロアや前後サスペンションなど、クルマのパフォーマンスを底上げする新たな開発パーツを広範に投じたが、今シーズン初めてQ3進出を逃すなど、非常に厳しい状況に置かれている。
ピエール・ガスリーは1回目のフリー走行で車体が炎上するトラブルに見舞われた。パワーユニットとギアボックス一式の交換を経て臨んだ予選ではクラッシュを喫し、シュートアウトでは排気漏れが疑われた事から予定外のピットインを強いられ、赤旗の煽りを受けて19番手でSQ1敗退を喫した。
オコンはチームメイトの車両が炎に包まれた事で予防措置として走行を断念。ペース奮わず予選とシュートアウトの両方で期待外れの結果に終わり、ポイントが付与されるスプリントを含めた両レースをピットレーンからスタートする。