エステバン・オコン、ルノー移籍に際してメルセデスとの関係を精算

ルノーのチームウェアを着たエステバン・オコン

2020年シーズンのルノーF1チームのシートを射止めたエステバン・オコンは、キャリアを通じて支援を受けてきたメルセデスF1チームとの関係を今季限りで精算するようだ。オコンはルノーと2年契約を結び、ダニエル・リカルドのチームメイトとして来季F1に復帰する。

ルノーのシリル・アビテブール代表は、スパ・フランコルシャンで行われた記者会見でオコンとの関係性について質問され「彼はルノーのドライバーだ」と切り出した。

「この点に関しては極めて明確だ。我々が彼と契約を結んでいる間、メルセデスは彼に対する一切の権利を放棄する。ただし、マネジメントは引き続きメルセデスが担当する。とは言っても、それは彼のマネジメント会社がたまたまレーシングチームであり、それがメルセデスであるというだけの事だ」

ルノーは昨年まで、レッドブル・レーシングから”借り受ける形”でカルロス・サインツを起用していた。所謂”レンタル移籍”という形だが、アビテブール代表は「昨年のカルロスの時とは若干異なる。あの時はレッドブルとの契約ではなかったがレンタルだった。だが彼(オコン)は完全なルノードライバーとなる」と述べ、オコンとの契約はサインツの時とは異なる事を明かした。

メルセデスのトト・ウォルフ代表もまた、オコンがメルセデスのプログラムから離れる事を認め、「彼はルノーのリーダーシップのもとで、今後数年間ルノーに留まる事になる」と語った。

オコンのルノー入りによってシートを追われる事になったニコ・ヒュルケンベルグは、オコンが契約を手に出来たのは国籍が要因だと主張しているが、アビテブール代表は、オコンがフランス人であるという事実はプラス評価ではあるものの、「国籍は重要視しておらず絶対的な基準ではない」と語り、これを否定している。

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