角田裕毅、奇妙なリタイヤ劇「入賞を狙えると思っていたのに…」苛立ち怒号も
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F1第15戦オランダGPの決勝レースに挑んだスクーデリア・アルファタウリの角田裕毅は入賞を狙える位置を走行していたものの、メカニカルトラブルによって無念のリタイヤに終わった。
9番グリッドからスタートした角田裕毅は蹴り出しで遅れた事もあり、1周目にエステバン・オコン(アルピーヌ)とランス・ストロール(アストンマーチン)に交わされポジションを2つ落とした。
ミディアムタイヤに履き替えての第2スティントは一貫して1分17秒台を刻み、ストロールのピットストップにより39周目に10番手に浮上。だが、42周目の終わりにピットストップを行いコースに復帰するとトラブルが襲った。
クルマの異常を察知した角田裕毅は低速走行しながら、タイヤがきちんと取り付けられていないのでは?とチーム側に尋ねるも、返答がなったために怒鳴り声を上げる場面もあった。その後、指示に従ってコース脇にクルマを停めた。
LAP 48/72
Tsunoda comes back in to the pits for running repairs before coming out again and immediately encountering problems again. He's parked up at the side of the track.
⚠️ VIRTUAL SAFETY CAR ⚠️ pic.twitter.com/iWdoYsfImt
— Formula 1 (@F1) September 4, 2022
停車した後、タイヤには問題がないから再発進しろとの指示を受けたため、クルマを走らせピットに戻ると改めてタイヤを交換。クルーにシートベルトを締めてもらい、再びコースに向かおうとファストレーンに出たが、問題は依然として解消されておらずリタイヤした。
トラブルについて車両パフォーマンス部門のチーフエンジニアを務めるクラウディオ・バレストリは「現在、チーム内で調査中だ」と説明した。
角田裕毅はリア側に何か問題が生じていたと考えており、デフの故障の可能性を指摘していた。
ポイントを狙えると思っていたのに…
角田裕毅
決勝: DNF / グリッド: 9番手
ペースはかなり良さそうでしたし、ポイント圏内を狙えると思っていただけに残念な1日になってしまいました。
スタートで少し順位を下げてしまいましたが、徐々に順位を上げていましたので10位フィニッシュは狙えるだろうと思っていました。
ですが残念なことに、ハードタイヤを履くためにピットストップを行った後、クルマに問題があるように感じました。
あの段階でチームは何も(問題を)確認できておらず、タイヤ交換のためにピットに入るよう指示がありました。
その後、再びコースに戻ったのですが、それでもまだ何かがおかしく、まもなく無線を通してチームからも裏付けが取れたため、リタイヤせざるを得ませんでした。
2022年F1第15戦オランダGPの決勝は、母国出身のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が今季10勝目を挙げた。2位はジョージ・ラッセル(メルセデス)。3位表彰台にはシャルル・ルクレール(フェラーリ)が滑り込んだ。
高速の殿堂、モンツァ・サーキットを舞台とする次戦イタリアGPは9月9日のフリー走行1で幕を開ける。