F1モナコGPアップデート:全7チームがコース特性に合わせて車体を変更
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アップグレード・ラッシュとなったバルセロナでのF1スペインGPから1週間を待たずに、フェラーリ、アストンマーチン、アルファロメオを除く全7チームがF1第7戦モナコGPにアップデートを持ち込んだ。とは言ってもその殆どはモナコ専用の変更ではあるが。
低速のモンテカルロ市街地コースでは冷却性能の強化と、タイトコーナーのためにステアリング・ジオメトリーの変更が求められる。今季より設けられた空力アップデート開示ルールに基づき公開された各チームの変更点をまとめる。
チーム | アップデート内容 |
---|---|
マクラーレン | リアコーナー フロント・サスペンション ボディーワーク サイドポッド・インレット |
メルセデス | フロントウイング翼端板 フロントコーナー |
レッドブル | フロント・サスペンション フロントコーナー |
ウィリアムズ | フロント・サスペンション フロントコーナー |
アルファタウリ | フロント・サスペンション フロントコーナー |
アルピーヌ | フロント・サスペンション |
ハース | フロントコーナー |
フェラーリ | なし |
アストンマーチン | なし |
アルファロメオ | なし |
マクラーレン
マクラーレンはモンテカルロ特有のコース特性に合わせて、2種類のルーバーパネルを持ち込むと共に、視界向上のためにミラーステーのストレーキを減らした。また、ロウズヘアピン用にステアリングジオメトリを変更。ブレーキの冷却性能を引き上げるためにリアコーナーを調整した。
メルセデス
前戦スペインで持ち込まれたフロントウイングのエンドプレートに微調整が加えられた。また、モナコは平均速度が遅く冷却効率が落ちるため、フロント・ブレーキダクトの出口ダクトを拡大した。
レッドブル
ロウズヘアピン対策としてステアリング・ジオメトリーを変更。更にフロントホイール周りのボディワークを変更して、フロントブレーキの冷却フローを向上させた。
ウィリアムズ
モナコのタイトコーナーに対処すべくフロントサスペンションのジオメトリーを変更。更にフロント・ブレーキディスク及びキャリパーの冷却性能を強化した。
アルファタウリ
ステアリング・ジオメトリー変更のためにフロントサスペンションを微調整した。
アルピーヌ
ステアリングアームを短くしてステアリングロックを増加。ステアリング・ジオメトリーを変更した。
ハース
ステアリングロックを増加した。