ペレス、F1モナコの”危険”クラッシュ「未調査」に驚愕と不満…マグヌッセンを非難
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5月26日(日)に行われたF1第8戦モナコGPを経てセルジオ・ペレス(レッドブル)は、自身がリタイヤを余儀なくされる事となった1周目のクラッシュをスチュワードが調査しなかった事に不満を示した。
78周のレースの1周目、ボー・リバージュ(ターン2)に向けて丘を登る途中でケビン・マグヌッセンがレッドブルのイン側に入ろうとしてペレスに接触。揃ってバリアに激突した。ハースの僚友ニコ・ヒュルケンベルグがこれに巻き込まれ、レースは赤旗中断となった。
ノーポイントでレースを終えた事で、ドライバーズ・ランキングで3位から5位に後退したペレスは、自身の立場からレースを振り返るよう求められると「1周目だ」と切り出した。
「(ザウバーに対して)ポジションを1つ失った。あれは1周目だった。適切なポジションにいなければ、どうしたってポジションを失う事になる」
「コーナーを立ち上がっていったところだった。僕のオンボード映像を見てもらえれば分かるけど、ケビンを確認できる余地はなかった」
「あそこで彼がアクセルを緩めなかったのには本当に驚いた。あれは本当に不必要な動きだった。クルマは酷いダメージを負ったし、本当に危険な事故だった」
オープニングラップでは他に、カルロス・サインツ(フェラーリ)とオスカー・ピアストリ(マクラーレン)の接触、アルピーヌ勢同士のクラッシュが発生したが、スチュワードが調査を行ったのはエステバン・オコンがピエール・ガスリーに衝突した1件のみで、最も大きな事故であったペレスとハース勢のインシデントは調査不要と判断された。
ペレスは「酷い事故だっただけに、調査が行われなかった事に本当に失望した。僕のクルマは酷いダメージを負って完全に破壊されてしまった」「被害の大きさと危険性を考えると、本当に驚いている。調査が行われなかった理由を問う必要がある」と述べ、スチュワードの判断に不満をあらわにした。
また、クルマが大破した事で今後の週末にも支障が出るとして「本当にフラストレーションが溜まる」と付け加えた。
マグヌッセンのペナルティポイントは既に、1レースの出場停止まで2ポイントに迫る10ポイントに達している。
2024年F1第8戦モナコGPではポールポジションからスタートしたシャルル・ルクレール(フェラーリ)が悲願の母国初優勝を飾った。2位はオスカー・ピアストリ(マクラーレン)、3位表彰台にはカルロス・サインツ(フェラーリ)が滑り込んだ。
ジル・ビルヌーブ・サーキットを舞台とする次戦カナダGPは6月8日のフリー走行1で幕を開ける。