トロロッソ・ホンダ、予選が決定的に重要なモナコで今季初のダブルQ3「目標はW入賞」

モンテカルロ市街地コースのトンネルセクションを駆け抜けるトロロッソ・ホンダSTR14、2019年F1モナコGP予選にてcopyright Red Bull Content Pool

トロロッソ・ホンダが今季初のダブルQ3進出を果たした。F1第6戦モナコGP公式予選に挑んだファエンツァのチームは、ダニール・クビアトが8番手、アレックス・アルボンが10番手を獲得。2台揃ってトップ10グリッドを得た。

ホンダとの提携2シーズン目を迎え、スクーデリア・トロロッソは定期的に上位10台に名を連ねてきたが、ダブルQ3進出を果たしたのは今シーズン初めて。チーフレースエンジニアを務めるジョナサン・エドルズは、チームとドライバーの努力が実った成果だと息巻く。

「全体として今日はかなり満足している。ドライバーもチームも車から全てのパフォーマンスを引き出すために素晴らしい仕事をしてくれたし、その結果、明日の決勝レースに向けて堅実なスタートポジションを得ることが出来た」

「木曜の初日セッションを終えて、ダニー(クビアト)のマシンのセットアップを変更した。その結果、パッケージの一貫性が改善してラップタイムを向上させる事ができた。ダニーが8番手を獲得した事がそれを物語っている」

「一方のアレックスは、FP3でマシンバランスに不満を訴えていたため、予選に向けてセットアップに手を加えた。それが幾らか功を奏した事で、アレックスもQ3に進出し10番手を獲得した」

予選を終えたアルボンは「嬉しさ半分って感じかな」と語り「今日よりも木曜の方が圧倒的に感触が良かったからね。リズムを掴むことが出来ず、ちょっと自信を失ってたんだ」と付け加え、特にブレーキングに苦戦していた事を明かした。

アルボンは初日の2回目のフリー走行で5番手タイムを記録。チームメイトに大差をつけ、シニアチームのピエール・ガスリーに迫るパフォーマンスを示していたが、予選ではその勢いが影を潜めた。アルボンは、中一日挟んだ金曜日の影響で、路面状況が大幅に変わってしまった事が原因だと考えている。

対象的に、初日に苦戦していたクビアトは大きく躍進し「素晴らしいチームワークの成果だ」とコメント。メカニックの仕事ぶりを称賛した。クビアトにとっては3戦連続でのQ3進出。一年ぶりにF1に復帰したロシア人ドライバーはモンテカルロを得意としており、過去5回のモナコ出走経験の中で9番手を下回ったことがない。

予選順位が”クリティカル”なモナコGP。ジョナサン・エドルズは、決勝でのダブル入賞を目標に掲げる。

「今日成し遂げたリザルトのアドバンテージを活かせるように、これからレースに向けての準備に取り掛かる。目標はシンプルだ。仕事をやり遂げて2台でポイントを獲得することさ」

予選5番手を獲得したレッドブル・ホンダのピエール・ガスリーが3グリッド降格を受けるため、クビアトは日曜の決勝を7番グリッドからスタートする。


ポールポジションはルイス・ハミルトン。2番手にはバルテリ・ボッタスが続き、メルセデスが故ニキ・ラウダにフロントロウを捧げた。3番手にはレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが続く結果となった。

2019年F1第6戦モナコグランプリ決勝レースは、日本時間5月26日(日)22時10分から行われ、1周3340mのモンテカルロ市街地コースを78周する事で勝敗を決する。

F1モナコGP特集

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