ホンダF1、今季初の全4台トップ10「決勝に向けて有望なポジションが得られた」と田辺TD / F1モナコGP《予選》
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レッドブルとトロロッソの計4台のホンダエンジン勢は、モンテカルロ市街地コースで行われたF1モナコGP予選で全車が最終Q3ラウンドに進出。今シーズン初めて4台全てがトップ10グリッドを獲得し、決勝での大量ポイント獲得に向けて絶好の好位置を確保した。
週末を通してタイヤに苦戦するフェラーリ勢を尻目に、レッドブル・ホンダはメルセデスに次ぐ速さを示し、スクーデリア・トロロッソはミッドフィールド最上位を争うパフォーマンスを発揮。予選でもその勢いが削がれることはなく、マックス・フェルスタッペンが3番手、ピエール・ガスリーが5番手に続き、ダニール・クビアトが8番手、アレックス・アルボンが10番手につけた。
- 3位:マックス・フェルスタッペン(Red Bull)
- 5位:ピエール・ガスリー(Red Bull)
- 8位:ダニール・クビアト(Toro Rosso)
- 10位:アレックス・アルボン(Toro Rosso)
「エキサイティングな予選だった」とフェルスタッペン。「3番グリッドからレースをスタート出来るなんて本当に嬉しい!メカニックたちが最高の仕事をしてくれた」と語り、モナコでのキャリア最高位を喜んだ。ガスリーに関しては、ロマン・グロージャンの走行を妨害したとして、予選後に3グリッド降格処分が言い渡された。
セッションを振り返ったホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターは「決勝レースに向けて有望なポジションが得られた」と語り、決勝での入賞乱舞に期待感を示した。モナコはオーバーテイクが極めて困難な事で知られており、過去65回のレースの内、29回がポール・トゥ・ウイン。予選ポジションが決定的に重要な意味を持つ。
ホンダ:F1モナコGP予選を終えて
田辺 豊治ホンダF1現場責任者
グリッドポジションが重要となるモナコGPで、今年初めての4台全てがQ3進出を果たし、フェルスタッペン選手が3番グリッドを獲得するなど、決勝レースに向けてポジティブな予選結果となりました。素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれたドライバーはもちろんですが、マシンを仕上げてくれた両チームに感謝しています。
モナコではパワーユニットのドライバビリティが重要となりますが、予選に向けてセッティングを上手く合わせ込むことができました。明日の決勝レースは78周と長く、ストリートサーキットという事で、何が起きても不思議はありません。今晩はさらに分析を進め、あらゆる事態に備えたいと思います。レースでは、まずは4台がきちんと完走し、その上で良いレース結果を得られればと思っています。
ポールポジションはルイス・ハミルトン。2番手にはバルテリ・ボッタスが続き、メルセデスが故ニキ・ラウダにフロントロウを捧げた。
2019年F1第6戦モナコグランプリ決勝レースは、日本時間5月26日(日)22時10分から行われ、1周3340mのモンテカルロ市街地コースを78周する事で勝敗を決する。