フェルスタッペン「解決策がない」俊足フェラーリに白旗、セットアップ変更では対処不可…イモラの再現除外
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4番手に留まった5月24日(金)の2024 F1第8戦モナコGPフリー走行2を経てマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、苦しい現状を好転させるための「解決策がない」と漏らし、予選でのポールポジション争いの可能性を除外した。
1週間前のエミリア・ロマーニャGPでは、この日と同じように初日に大きな問題を抱えて後手に回ったものの、夜通しの作業を通して予選に向けて挽回。レースではランド・ノリス(マクラーレン)を僅差で振り切り今季5勝目をポール・トゥ・ウインで飾った。
しかしながらフェルスタッペンは、モナコで直面している問題はクルマのセットアップを調整するだけでは解決できない種類の問題だと考えている。
「何が起こっているのかさえ説明できないと思う。本当に難しい状況だ」とフェルスタッペンは語る。
「これは予想してなかった事だけど、これまでの週末の中で最悪の結果の一つだって事は間違いない。本当に厳しい」
「このコースにはバンプや縁石、キャンバーの変化が多いわけだけど、僕らのクルマでこれらを克服するのは基本的にほぼ不可能だ」
「毎回それを乗り越えるたびに、かなりのラップタイムを失っている。僕らが速く走れない原因はそこにある。これを解決するための明確な方向性や解決策はないと思う」
エミリア・ロマーニャGPのように状況を好転させる事はできないのか?と問われたフェルスタッペンは「イモラの時とは状況が全く異なるんだ」と答えた。
「これはセットアップで解決できる問題じゃない。クルマがそう設計されているからであって、一朝一夕に変える事はできない。できるだけ改善するために努力するけど奇跡は期待していない」
RB20はバンプや縁石に弱いとして、週末に入る前から劣勢を予想していたフェルスタッペンはFP1で「クルマはバンプでかなりルーズだ。エンジンブレーキやブレーキバイアスとの相互作用が悪い」と報告。FP2では「カンガルーみたいに飛び跳ねてヤバいんだけど!頭が痛くなってきた」と不満を訴えていた。
FP2で最速を刻んだシャルル・ルクレールとは0.535秒もの大差がついた。フェラーリの背中は遠い。フェルスタッペンは2日目に向けて少なからず改善を期待しているが、それでも予選でフェラーリと張り合う事はできないと考えている。
「(クルマがバウンシングする状況を経験した事について)今日は良い勉強になったかもね。明日に向けて微調整できるかもしれない」とフェルスタッペンは語る。
「厳しい状況に変わりはないけど、週末に入る前から苦戦は覚悟していたし、フェラーリがこれほど速い事についても驚いてはいない」
「彼らは僕らの遥かに先を行っている。僕は明日の事さえ考えていない。ただ、今ある問題を解決して、少しでもドライブしやすいクルマにしたいと思っているだけだ」
2024年F1モナコGPの初日FP2をトップで締め括ったのはシャルル・ルクレール(フェラーリ)。0.188秒差でルイス・ハミルトン(メルセデス)を2番手に退けた。3番手にはフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)が続いた。
FP3は日本時間5月25日(土)19時30分から、公式予選は同23時から1時間に渡ってモンテカルロ市街地コースで開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。