メルセデス「フェラーリは”真の”優勝候補」レッドブル・ホンダを含めた三つ巴の戦いを予想
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メルセデスAMGペトロナスF1チームは5月20日(木)に行われた2021 F1第5戦モナコGP初日プラクティスを終えて、タイムシート最上位に付けたフェラーリ勢を「真の優勝候補」として警戒。レッドブル・ホンダを含めた三つ巴の戦いになると予想した。
順位 | ドライバー | チーム | タイム | 差 | 周 |
---|---|---|---|---|---|
1 | ルクレール | フェラーリ | 1:11.684 | 30 | |
2 | サインツ | フェラーリ | 1:11.796 | +0.112 | 32 |
3 | ハミルトン | メルセデス | 1:12.074 | +0.390 | 28 |
4 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:12.081 | +0.397 | 27 |
5 | ボッタス | メルセデス | 1:12.107 | +0.423 | 32 |
8 | ペレス | レッドブル | 1:12.708 | +1.024 | 24 |
FP2最速のシャルル・ルクレール(フェラーリ)からコンマ4秒落ちの3番手につけたルイス・ハミルトンは「フェラーリは本当に手強そうに見える」と述べ警戒感を口にし、同時に「それは喜ばしい事だ。競争が激しくなるって事だからね」とも語った。
思いがけずライバルが印象的なペースを刻んだ理由については「フェラーリはこれまでタイヤの熱入れを素早くこなしていた」と指摘。「レッドブルにも同じような傾向がある」と付け加えた。
ハミルトンはあまりトラックウォークを重視しないドライバーだが、モナコに限っては「走行する前に実際に歩く必要がある」とコメント。再舗装された路面について「グリップが上がっていた。プラクティス1で既に前回(2019年)よりも速かったと思う。これは本当に凄い」と評価した。
ハミルトンが上手くタイヤをマネージした一方、バルテリ・ボッタスはポルトガルと同じ様に、再びフロントの熱入れに課題を抱えていた事を明かした。
「主にミッドコーナーで問題になるんだけど、ここは殆どが低速コーナーだから、フロントの感触が悪いと容易くタイムを失ってしまう。それにコーナーのバンプやキャンバーでクルマがかなり硬く感じられたから、これについても調べてみるつもりだ。タイヤを素早く機能させる事。これが鍵になる」とボッタス。
また、フェラーリが速さを発揮している事に触れて、三つ巴の戦いになると予想した。
トラックサイドエンジニアリング部門を率いるアンドリュー・ショブリンは「彼らのペースは紛れもない本物であり、真の優勝候補となるはずだ」と述べ、予選ではフェラーリが脅威になるとの認識を示した。
F1モナコグランプリ3回目のフリー走行は休息日の金曜を経て日本時間5月22日(土)19時から、公式予選は同22時から1時間に渡ってモンテカルロ市街地コースで開催される。