角田裕毅「FP2が超重要」ローソン代役でFP1欠場…カギを握るはブレーキング

サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)のパドックを歩く角田裕毅(アルファタウリ)、2022年10月21日F1アメリカGPCourtesy Of Red Bull Content Pool

スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅が2022年FIA-F1世界選手権第20戦メキシコGPに先立ち、前戦F1アメリカGPを振り返りつつ、週末に向けて抱負を語った。

アルファタウリはエルマノス・ロドリゲス・サーキットでのFP1で角田裕毅に代えてリザーブドライバーのリアム・ローソンを起用する。

週末を通して許されているプラクティスは計3時間。角田裕毅は3分の1を失う事になる。

昨年のメキシコGPでは、予選中にセルジオ・ペレスの走行を妨害しないよう道を譲ったものの、路面が汚れすぎていたために砂埃が舞い、失速を余儀なくされた事でレッドブルのクリスチャン・ホーナー代表から批判を浴びた。

これについて角田裕毅は「出来ることは他に何もありませんでした」と反論。アルファタウリのフランツ・トスト代表も「ユーキに非はない」として擁護するいざこざがあった。

それでも角田裕毅はキャリア初の3戦連続Q3進出を果たす見事なパフォーマンスを披露。9番手をマークした。

ただ、エンジン交換ペナルティを受けた事でレースでは最後尾に周り、更にはレース1周目にエステバン・オコン、ミック・シューマッハと絡む事故に巻き込まれてリタイヤに終わった。

「FP2が超重要」ローソン代役でFP1欠場

角田裕毅
F1メキシコGPに向けて

ハースとのチャンピオンシップ争いには役立たなかったとは言え、オースティンで9位入賞を果たしてポイントを獲得できたのは嬉しいサプライズでした。降格ペナルティで19番グリッドからのスタートだっただけに尚更でした。

体力的にかなり厳しいレースでしたが、楽しんでドライブできましたし、何度か良いオーバーテイクを決めることもできました。予選で苦戦した部分はありましたが、先週末は全体的に、ミッドフィールドで競争力を発揮できたように思います。

Courtesy Of Red Bull Content Pool

ミディアムタイヤで好ペースを刻む角田裕毅(アルファタウリ)、2022年10月23日F1アメリカGP決勝レース

メキシコシティは標高が高く、メキシコのコースは走行という点でかなり変わったコースだと思います。空気密度が薄いため最大レベルのダウンフォースパッケージを持ち込むのですが、それでも足らないと感じられるほどです。

昨年、初めてメキシコを走った時はその事に少し戸惑いましたが、すぐに適応できましたし、特にフライングラップでのパフォーマンスは満足できるもので、楽しかったのを覚えています。

コースも気に入りました。低速でトリッキーなセクター2が特に好きです。クルマがスライドするのも楽しくて、まるでカートのような感じでした!

Courtesy Of Red Bull Content Pool

アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーと角田裕毅、2021年11月4日F1メキシコGPの舞台エルマノス・ロドリゲス・サーキットのスタジアムセクションにて

兎に角、ブレーキングゾーンで上手くやることが重要です。今週末はリアムがクルマに乗るため僕はFP1を欠場する事になります。そのため、ブレーキングに自信を持つためにFP2が超重要です。

昨年は予選でトップ10に入ったものの、エンジン交換のために後方からのスタートとなり、更には1周目に接触によってレースが終わるという残念な結末となってしまいました。

僕らはシーズンの残り3戦でより多くのポイント獲得を目指さなければなりませんので、クリーンに週末を過ごす事が重要です。


メキシコGPの舞台となるのは1周4,304m、全16コーナーを有するエルマノス・ロドリゲス・サーキットだ。標高2285mの高地にあるため、海抜0m地点と比較して22%も空気が薄く(約780hPa)、その分だけダウンフォースが失われるためドライブするのが非常に難しい。

2021年のF1メキシコGPでは、予選3番グリッドのマックス・フェルスタッペンが後続を16.555秒引き離す逆転の圧勝を飾り、2位にルイス・ハミルトン(メルセデス)、3位にセルジオ・ペレスが続き、レッドブルがダブル表彰台に上がる結果となった。

F1メキシコGPは日本時間10月28日(金)27時からのフリー走行1で幕を開ける。

F1メキシコGP特集

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