F1メキシコGP 決勝グリッドとタイヤ戦略考︰ピレリ予想の最速ストラテジーを採れるのは5チーム
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日本時間10月31日(月)早朝5時に開始されるF1第20戦メキシコGPのスターティング・グリッドが発表された。予選結果からの変動および、予想される決勝のタイヤ戦略を見ていこう。
2022年F1メキシコGP 決勝グリッド
今週末は以下の2名がグリッド降格ペナルティを受けたため、15番グリッド以降の並びが変動した。
ドライバー | 理由 | 降格数 | 予選順位 |
---|---|---|---|
ケビン・マグヌッセン | 6基目ICE投入 | 5 | 15 |
ランス・ストロール | 前戦接触の罰則 | 3 | 18 |
ポールポジションはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)。最前列2番グリッドにはジョージ・ラッセル(メルセデス)が並ぶ。
最も理想的とされる3番グリッドに着くのはルイス・ハミルトン(メルセデス)で、その隣には逆転の母国優勝を目指すセルジオ・ペレス(レッドブル)が陣取る。
F1メキシコGPの決勝レースはDAZNとフジテレビNEXTで生放送・ライブ配信される。
Pos | Driver | Team | Qualifying |
---|---|---|---|
1 | M.フェルスタッペン | レッドブル | 1(-) |
2 | G.ラッセル | メルセデス | 2(-) |
3 | L.ハミルトン | メルセデス | 3(-) |
4 | S.ペレス | レッドブル | 4(-) |
5 | C.サインツ | フェラーリ | 5(-) |
6 | V.ボッタス | アルファロメオ | 6(-) |
7 | C.ルクレール | フェラーリ | 7(-) |
8 | L.ノリス | マクラーレン | 8(-) |
9 | F.アロンソ | アルピーヌ | 9(-) |
10 | E.オコン | アルピーヌ | 10(-) |
11 | D.リカルド | マクラーレン | 11(-) |
12 | 周冠宇 | アルファロメオ | 12(-) |
13 | 角田裕毅 | アルファタウリ | 13(-) |
14 | P.ガスリー | アルファタウリ | 14(-) |
15 | M.シューマッハ | ハース | 16(+1) |
16 | S.ベッテル | アストンマーチン | 17(+1) |
17 | A.アルボン | ウィリアムズ | 19(+2) |
18 | N.ラティフィ | ウィリアムズ | 20(+2) |
19 | K.マグヌッセン | ハース | 15(-4) |
20 | L.ストロール | アストンマーチン | 18(-2) |
想定されるタイヤ戦略と天気
エルマノス・ロドリゲス・サーキットを71周する事で争われるF1メキシコGP。ピレリのシミュレーションによると、理論上最も速いのはソフト、ミディアム、ミディアムと繋ぐ2ストッパーだ。
ソフトタイヤでの第1スティントを15~22周、ミディアムでの第2スティントを40~48周程度まで引っ張り、その後チェッカーまでミディアムで走行する。
新品ミディアムの残存セット数から考えると、この戦略が採れるのはレッドブル、メルセデス、フェラーリ、ウィリアムズ、ハースの5チーム計10名に限られる。
スタートタイヤにソフトが推奨されるのは、ここの1周目がオーバーテイクの大きなチャンスとなるためだ。
ポールポジションから最初のブレーキングポイント(ターン1)までの距離は811mと、ロシアGPが消滅した今、エルマノス・ロドリゲスがF1カレンダーの中で最も長く、蹴り出し優位のソフトを選ぶインセンティブは高い。
ピットレーンが650mと長くピットストップによるロスタイムロスが大きいこともあり、1ストッパーも有力な選択肢だ。組み合わせとしてはミディアム、ハード、あるいはミディアム、ソフトのいずれも考えられるが、ピレリは前者の方が「確実に速い」としている。
ピットストップ・ウインドウは、ハードに履き替える場合は28~35周、ソフトに履き替える場合は40~48周が目安になる。
当日は午前が快晴、午後に雲が広がっていき、夕方から夜にかけて降雨との予報が出ている。レース中の降水確率は20%と、ドライコンディションが期待できそうだ。