フェルスタッペン「泣き言を言うつもりはない」不満の矛先は2度のペナルティではなく…
Published:
2024年のF1メキシコGPで科された計20秒のペナルティについてマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、「泣き言を言うつもりはない」とし、ペナルティよりもレッドブルRB20のペース不足に対する不満を口にした。
選手権をリードするフェルスタッペンは、ターン4でランド・ノリス(マクラーレン)をコース外に押し出し、続くターン8では、コース外に出てアドバンテージを得たとして、各々で10秒のペナルティを科された。
その結果、フェルスタッペンは、ノリス並びにフェラーリ勢とメルセデス勢の後方6位でフィニッシュした。序盤8周に渡ってラップをリードしたものの、トップチェッカーを受けたカルロス・サインツ(フェラーリ)とのギャップは60秒にまで及んだ。
これは単純計算で、仮にペナルティを受けていなかったとしても、表彰台に上がれなかったことを意味する。
フェルスタッペンは「正直、20秒は大きいけど、それについて泣き言を言うつもりはないし、自分の意見を共有するつもりもない」と述べ、「今日の僕にとっての一番の問題は、レースペースが悪かったことだ。ミディアムとハードタイヤの両方で、それがハッキリと現れた」と語った。
最初のペナルティの原因となったターン4でのインシデントについてフェルスタッペンは「少し疑問に思う部分もある」とする一方、ターン8での一件は「そういうものだ」とした上で、「いずれのインシデントも僕にとっては問題じゃない。ペースが遅すぎた結果として、こういう状況に置かれていることが僕にとっては問題なんだ」と続けた。
「6位まで挽回したことについては良かったけど、前にいたメルセデス勢とは戦うことすらできなかった。グリップがなく、何度も滑り、ブレーキも効かなかった。本当に厳しいレースだった」
ノリスとのインシデントは1週間前のアメリカGPに続く2戦連続の出来事だが、フェルスタッペンはお互いの関係に何の影響もないと主張した。
「接触したわけじゃない。ただ激しくレースをしていただけだ。僕は自分がすべきだと思うようにドライブしただけで、先週はそれで良かったのに、今回は20秒のペナルティになったってだけのことさ」とフェルスタッペンは語った。
2024年F1第20戦メキシコGPの決勝レースでは、カルロス・サインツがポール・トゥ・ウインを飾り、ランド・ノリスが2位、シャルル・ルクレールが3位に続く結果となった。
インテルラゴス・サーキットを舞台とする次戦サンパウロGPは、11月1日のフリー走行1で幕を開ける。今季5回目のスプリントが予定される。