角田裕毅の予選事故を機に絶好調の週末が「狂ってしまった」と失望のRBメキーズ
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プラクティスを通して高い競争力を発揮しながらも、2台揃ってノーポイントに終わった2024年のF1メキシコGPを経てRBのローラン・メキーズ代表は、予選での角田裕毅のクラッシュを機に、好調な週末の歯車が狂ったとの見解を示した。
2台の中で唯一、新型フロアが搭載された角田裕毅は、初日2回のプラクティスで3番手を叩き出し、最終FP3でも7番手と好調を維持したが、Q2でクラッシュを喫して予選では11番手に終わった。
この事故に伴い赤旗が振られたことで、後方でフライング・ラップ中だったリアム・ローソンはタイム改善のチャンスを失い、12番グリッドに留まった。
予選でのクラッシュについてメキーズは、「それがモーターレースというものだ」としつつも、「ドミノ効果でリアムがQ3に進めなかったという代償を伴った」とした上で、「そこから週末の歯車が狂ってしまった」と指摘した。
レースでは、1周目のターン1で角田裕毅がクラッシュを喫してリタイヤした。中団スタートにありがちな、密集して行き場のない中での事故だった。メキーズは「不運な犠牲者」であるとして角田裕毅を擁護した。
1周目の事故について角田裕毅は、プレスリリースを通して「予選で僕がペースを発揮できていれば、あのような状況になることはなかったと思います」と述べ、自身に非のない「レーシングアクシデント」であるとしながらも、「チームには本当に申し訳なく思っています」と付け加えた。
ローソンはレースを続けたが、セルジオ・ペレス(レッドブル)及びフランコ・コラピント(ウィリアムズ)と接触し、ポイント圏外16位でレースを終えた。
ローソンのレースについてメキーズは、「第1スティントでは良い走りを見せ、レース中盤に向けては激しいバトルを繰り広げたが、第2スティントではトラフィックに巻き込まれ、コラピントとの接触により、わずかなポイント獲得の可能性も潰えてしまった」と振り返った。
メキシコGPについてメキーズは、「ここ最近の中で最も競争力のある週末のひとつだった」として、「ポイントを持ち帰れず本当にフラストレーションが溜まる」と続けた。
「オースティンで導入したアップデートにより、クルマはここ2戦で改善されたように思う。さらに新しいアップデートをユーキのみに投入した今週末は、3回のフリー走行セッションでほぼ終始、2台が揃ってトップ10をキープしていたことからも明らかなように、ここ最近の中で最も競争力のある週末のひとつだった」
2024年F1第20戦メキシコGPの決勝レースでは、カルロス・サインツがポール・トゥ・ウインを飾り、ランド・ノリスが2位、シャルル・ルクレールが3位に続く結果となった。
インテルラゴス・サーキットを舞台とする次戦サンパウロGPは、11月1日のフリー走行1で幕を開ける。今季5回目のスプリントが予定される。