2024年F1メキシコGP:エルマノス・ロドリゲス・サーキットのDRSゾーンを変更

エルマノス・ロドリゲス・サーキットのターン16を通過するアルピーヌ、2024年10月25日F1メキシコGP FP1Courtesy Of Alpine Racing

2024年大会に向けてF1メキシコGPの舞台、エルマノス・ロドリゲス・サーキットのメインストレートに設置されるDRSゾーンが75m短縮された。

DRSの使用可否を判断する検知地点に変化はないが、メインストレート上の第2DRSゾーンは、アクティベーション地点が最終ターン17の165m奥から240m奥へと変更された。

copyright Formula1 Data

エルマノス・ロドリゲス・サーキット(F1メキシコGP)のコースレイアウト図

昨年大会では、2015年のカレンダー復活以来、最多となる計62回ものオーバーテイクが記録された。そのうち、DRSを使用したものは32回に及んだ。

前戦アメリカGPでもサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)のバックストレートのDRSゾーンが95m短縮された。

エルマノス・ロドリゲス・サーキットは標高約2285mの高地に位置するため、海抜0m地点と比較して22%も空気が薄い(約780hPa)。

そのため、チームは最大レベルのダウンフォース・パッケージを投入するものの、実際に使えるダウンフォースは超高速のモンツァより10%近くも低く、メインストレートでの時速は350km/hにまで達する。

反面、ダウンフォース量が少ないためブレーキングは非常に難しく、エンジンやカウルの内側、ブレーキダクト内に流入する空気量の減少により、冷却的な要求が厳しい。

また、薄い空気を補うために、パワーユニットのタービンやコンプレッサーに大きな負荷がかかり、ターボチャージャー、MGU-Hの信頼性と効率性が問われる。

F1メキシコGP特集

この記事をシェアする

関連記事

モバイルバージョンを終了