メルセデスF1、故スターリング・モスに敬意…70周年記念GPで馬蹄形エンブレム

故スターリング・モスを追悼する意味でメルセデス「W11」に掲げられた馬蹄形のエンブレム、70周年記念GPにてcopyright Daimler AG

メルセデスは故スターリング・モスに敬意を表して、8月7日~9日にシルバーストン・サーキットで開催される70周年記念GPで、ルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスが駆る今季型F1マシン「W11」のノーズに馬蹄形のエンブレムを掲げてレースを戦う。

英国出身の伝説的ドライバー、スターリング・モス卿は、F1創世記の1950年代にファン・マヌエル・ファンジオのチームメイトとしてメルセデスを駆った。1960年代にはスポーツカーレースでも活躍。キャリアを通して様々なタイプのマシンで529レースに参戦し、そのうちの212レースで勝利を収めた。

キャリアを通しての生涯勝率は驚異の40%と、圧倒的な強さを誇りながらも、不運もあってF1でのタイトルを逃した事などから「無冠の帝王」とも呼ばれるスターリング・モスは、惜しまれつつも今年4月12日に90歳でこの世を去った。

スターリング・モスがキャリア初期に馬の蹄鉄を模したエンブレムをマシンに掲げていた事から、レース史家のダグ・ナイがメルセデスに対して、F1世界選手権の70周年を記念するメモリアルグランプリにおいて、このエンブレムを掲げては、と提案した事から今回の企画が実現した。

メルセデスは週末に先立って「今週末のシルバーストンで、スターリング卿が私たちの車のノーズに乗り、シルバーストンを楽しんでくれることを願っている」との談話を発表した。

F1-70周年記念GP特集

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