コレア 17時間の大手術が成功、F2事故後初めて声明を発表「みんなの励ましがあったからこそ今の僕がある」

F2チャロウズのファン・マヌエル・コレアcopyright FIA FORMULA 2

9月29日(日)に英国ロンドンでファン・マヌエル・コレアの手術が行われた。17時間に及んだオペは、予想より多くの骨の除去を強いられながらも成功に終わり、コレアがFIA-F2選手権のベルギーの事故以来、初めて公に声明を発表した。

20歳のエクアドル系アメリカ人ドライバーは、事故の影響で急性呼吸不全に陥り、一時は人工的な昏睡状態に置かれるなど予断を許さない状況が続いていたが、幸いにも肺の容態が回復。医師から足切断の選択肢を提示されるも、これを拒絶し、2肢を保存する方向で手術に臨んだ。

最新の声明によると、医師はおよそ6週間で退院できると予想しており、その後コレアは1年に渡って、右足と足首の機能を完全に取り戻すための理学療法及びリハビリテーション、そして矯正手術を絶えず繰り返す事になるという。

スパ・フランコルシャンのレースでは複数台が絡むマルチクラッシュが発生。コレアは時速270kmでの走行中に事故に巻き込まれ、両足骨折と脊椎損傷を負った。同じく事故に巻き込まれたアントワーヌ・ユベールは、クラッシュ発生から1時間半後に死亡が確認された。

手術を終えたコレアは10月3日(金)、事故後初めて声明を発表した。

「この数週間は僕が過去に経験したなかで最も肉体的、精神的に厳しい時間だった。現在の足の状況と今後の見通しについては理解している。特に右足はかなり不確かな状態で、今後のリハビリが長く険しいものになるはずだ」

「自分の身に起きた事、そして今起きていることについて、理解しようと努めている」

「僕をサポートしてくれた全ての人々に感謝したい。計り知れない数の思いやり溢れるメッセージを受け取った。心から感謝してる。みんなの励ましがあったからこそ今の僕がある」

コレアは今後もロンドンの病院に留まり、2週間後に「さほど複雑ではない」手術を受ける予定となっている。

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