無線の感情分析も…マクラーレンF1、Googleとの提携を拡大…AI技術でレースデータを可視化
Published: Updated:
2024年のF1シーズン開幕に先立ちマクラーレン・レーシングは2月26日(月)、Googleとのパートナーシップを拡大した事を明らかにした。Googleが持つAI技術を活用してレースデータを可視化するなど、競争力の向上を図る。
IT界の巨人、Googleは2022年シーズンより英国ウォーキングのF1チームおよびマクラーレン・エクストリームEチームと協力関係を結んでおり、今回、提携範囲の拡大と合わせてパートナーシップの継続が明らかにされた。
これは単なるスポンサーシップに留まらない。例えばGoogleはアンドロイド端末やスマートウォッチなどの提供を通して、分析作業の効率化を促しデータ共有を容易にする事で、2023年のF1カタールGPで達成された1.8秒というピットストップの世界記録達成をサポートした。
今回のパートナーシップの拡大に伴いマクラーレンは、競争力の向上に向けグーグル・クラウドのAI技術を利用してレースデータを可視化していく。これには無線通信の感情分析などが含まれ、レース戦略やチームワークの向上に役立てられる。
また、競争上の優位性を得るべく、AIを活用してプロセスの効率化とリソースの最適化に向けた取り組みを継続する。
Googleのグローバル・マーケティング担当バイス・プレジデントを務めるニック・ドレイクは「我々の画期的なAIプラットフォーム、Android、Chrome、Google Cloud、Google Pixelなど、Googleのサービスをオフィスとピットレーンのチーム間でシームレスに統合することで、マクラーレンのレース・パフォーマンスを新たな高みに導けると確信している」と述べた。
契約の一環としてGoogle Chrome、Android、Pixelのブランディングが2024年型F1マシン「MCL38」や、ランド・ノリスとオスカー・ピアストリが着用するレーシングスーツやチームキットなどに掲載される。