フェルスタッペンとアロンソのル・マン参戦計画「僕の方が…!」と名乗りを上げるマルク・マルケス

マルク・マルケス(レプソル・ホンダ)と話をするマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2023年12月3日にモビリティリゾートもてぎで行われたHonda Racing THANKS DAY 203Courtesy Of Honda Motor Co., Ltd

合計5度のF1ワールドチャンピオン達のル・マン24時間レース参戦計画に8度の世界チャンピオンライダー、マルク・マルケス(レプソル・ホンダ)が冗談交じりに名乗りを上げた。

毎年恒例のHonda THANKS DAYが2023年12月3日(日)にモビリティリゾートもてぎで行われた。マルケスはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)や角田裕毅(アルファタウリ)、2度のインディ500王者の佐藤琢磨らと共にイベントに参加した。

二輪、四輪のトップカテゴリーマシンによるパフォーマンス「2&4 Performance」で佐藤琢磨は、2020年のインディ500で優勝した際の愛機、30号車レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングをドライブした。

その様子を見守っていたフェルスタッペンは、将来的なインディカー・シリーズ参戦の可能性について問われると「見るのは好きだし、本当に尊敬しているけど、僕が参戦する事はないだろうね」と答えた。

この日はスーパーフォーミュラにスーパーGT、MotoGPを含めた幅広いレースマシンが集結した。フェルスタッペンは様々なカテゴリに興味を持っているとしつつも、中でも「絶対」にやりたいのはル・マンだと答えた。

「間違いなくMotoGPマシンには乗ってみたい。去年試してみたんだけど、スーパーGTは楽しかった。ほんと良かったよ。スーパーフォーミュラもかなり良いよね。F1を除けば最速のマシンだし、見た目もいい」

「でもル・マンは絶対に走りたい。父さんがル・マンで走っていた時に行ったことがあるんだけど、耐久レースの雰囲気は最高なんだ。大勢の人が集まって、夜通しレースをして日の出を迎えるなんて…本当にクールだと思う」

ル・マン参戦に向けた「ドリームチーム」について問われると「それについてはフェルナンド(アロンソ)と話をした事があって、僕と一緒ならもう1度やりたいって言ってくれてね。そうなれば本当に最高だねって返したんだ」と明かした。

「ただル・マンに関してはドライバーの最低重量が決められていないから、体重がかなり重い僕としては、その分を相殺するためにが軽いチームメイトを見つけなきゃならない」

「その点、フェルナンドはかなり軽いから、結構いい感じだと思う。それでも、もう1人見つけなきゃならないけどね」

すると隣に座っていたマルケスが「フェルナンドより僕の方が軽いよ!」と名乗りを上げた。

マルケスは「冗談だよ! 準備ができていないし」と大笑いしたが、フェルスタッペンはMotoGPでの現役引退後に4輪に転向したバレンティーノ・ロッシに触れて「君より年が上だから余計に難しいだろうけど、彼は良い仕事をしている。学ぶのは大変だろうけど大丈夫だよ」と肩を押した。

フェルスタッペンはかねてより将来的なル・マン参戦に対する意欲を公言しているが、現実的に言えば、その夢の実現には少なくとも5年待つ必要がある。

ル・マンに参戦した2015年のニコ・ヒュルケンベルグのように例がないわけではないが、フェルスタッペンは2028年シーズン末までレッドブルとの間でF1参戦契約を結んでいるため、怪我のリスクがある挑戦については許可が降りない可能性が高い。

「いつかMotoGPに乗ってみたいんだけど、許可が降りないんだ」とぼやくフェルスタッペンに対してマルケスは「賭けろよ! チャンピオンシップに勝ったらMotoGPのバイクに乗せてくれってさ!」とアドバイスした。

フェルスタッペンは「賭けに乗ってくれるかどうか分からないけど、やってみるよ!」と答え、クリスチャン・ホーナーやヘルムート・マルコらレッドブル首脳陣に交渉してみると誓った。

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