マルチF1王者…鈴鹿での角田裕毅の走りは「フェルスタッペンやアロンソ級だった」とマルコ絶賛

ドライバーズパレードで観衆に手を振る角田裕毅(RBフォーミュラ1)、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)、フェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)、2024年4月7日(日) F1日本GP(鈴鹿サーキット)Courtesy Of Red Bull Content Pool

レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコはF1日本GPでの角田裕毅のパフォーマンスについて、非の打ち所がなく、4度のF1王者マックス・フェルスタッペンや2度のタイトルを持つフェルナンド・アロンソと同等だったと絶賛した。

鈴鹿での今季2度目のポイントフィニッシュにより角田裕毅は、ミッドフィールドにおけるポイントリーダーとしての地位を更に固めた。

8度のグランプリ・ウィナーである僚友ダニエル・リカルドが無得点に留まる一方、角田裕毅はF1での4シーズン目を迎えた今年、予選・決勝ともに高い一貫性を発揮し、RBの総獲得ポイントの7点すべてを一人で稼ぎ出している。

鈴鹿での今季第4戦を経てマルコはSpeedWeekのコラムの中で「彼のオーバーテイクはこの日の見せ場だった」と振り返った。

「ファンは完全に大喜びだった。今週末の彼は母国レースというプレッシャーに晒されながらも、マックスやアロンソらと並ぶ完璧なレベルのパフォーマンスを発揮した」

今のところパドックでは、2025年以降のフェルスタッペンのチームメイト候補に角田裕毅の名を上げる者はいないが、マルチF1ワールドチャンピオン達と同等とのマルコの評価は期待を誘うものと言える。

ただ、今季末限りでレッドブルとの契約が満了を迎えるセルジオ・ペレスもまた、鈴鹿で印象的な走りを見せ、再びチームの1-2フィニッシュに貢献した。

マルコは、角田裕毅と同じように「チェコも本当に手堅い走りを見せてくれた。ピットストップで不運に見舞われたが、130Rでのハミルトンに対する素晴らしい仕掛けを決めてゲームに復帰した。彼は間違いなく、これまでで最高のシーズンを過ごしている」と語った。

マルコは、2026年よりアウディのワークスチームとなるザウバーがカルロス・サインツ(フェラーリ)の早急な獲得を望んでいるとの噂や、アストンマーチンがドライバーマーケットに積極的に介入している事に触れた上で、「我々はこの手のゲームには参加しない」と述べ、時間をかけて来季のラインアップを決定するとの方針を改めて強調した。

「人事面に関する動きがレッドブル・レーシングから聞かれるのは、シーズン中盤になってからだ」とマルコは付け加えた。

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